2022年2月に誕生した、日本酒ブランドMINAKIを知っているだろうか? 日本酒というと、米の風味や甘さなどで敬遠している人が多いかもしれないが、MINAKIは一線を画した味がシャンパンやワインのように豊潤だ。デザインも従来の日本酒らしくなくミニマルでスタイリッシュ。さまざまなシーンで飲みたくなる要素にあふれている。
MINAKIは酒蔵と提携し、素材となる米を選び、求める味をつくり出す新しい製造システムを取っている。ふたつのラインアップはどれも甘い日本酒のイメージを覆し、和食のみならず、中華、洋食にも合う。
---fadeinPager---
8月5日より、オフィシャルサイトにて数量限定で一般販売を開始した、スパークリング日本酒「珀彗(はくすい)」は、ドサージュ(補糖)せず、すっきりドライな口当たりが特徴。魚介ではシャンパンや白ワインだと生臭さが広がってしまうきらいがあるが、珀彗ではそのようなことがなく、後味をクリアにしてくれる。炭酸ガスを注入するのではない、泡の自然発生による瓶内二次発酵のため、きめ細やかな発泡が心地よい。シャンパンの代わりに蒸し暑い夏に飲みたくなる爽やかさだ。
---fadeinPager---
既に小売りをしている第1弾のアイテム「極幻(ごくげん)」は、ワイン・清酒品評会「IWC 2022」でゴールドメダル、「Kura Master 2022」でプラチナ賞など、ローンチ4カ月で5つの賞を獲っている代表作。原材料が本当に米なのか? と驚くほどにフルーティ。メロンのようなアロマが口中に広がり、舌触りは絹のようになめらか。精米歩合17%まで原料米を磨いているため雑味が少ない。口腔内を心地よくくすぐってくる。程よい甘さで食中酒にもぴったりだ。個人的にはこちらの方がテイスティングした際の衝撃が強かった。
MINAKIを展開する、REBORN代表取締役社長の皆木研二は、スポーツチームのオーナーも勤め、地方創生について考えたことから日本酒事業を立ち上げた。もちろん単純にお酒好きだという。「我々は酒蔵をもたず、パートナー酒蔵とタッグを組む委託醸造モデルを取っている。既存の酒造ビジネスだと、つくりたい酒があっても費用や市場の関係で実現できないことが多かった。マーケティングなどブランディングを行い、酒蔵は製造のみに特化してもらうことで、いい酒を妥協せずにつくれるシステムを構築した。ハイエンドな飲食店に扱われる日本酒はワインやウイスキーなど西洋酒に比べまだまだ少ない。ラグジュアリー空間に合う日本酒をつくって世界にも展開していきたい」と話す。
まだまだ厳選されたラグジュアリーホテルやミシュラン星付きレストラン約50店舗でのみ扱われている日本酒なだけに、EC直販は嬉しいこと。今後の展開も楽しみなラグジュアリー日本酒を試してみてはいかがだろうか。