自然の中で過ごしたり旅をしたり、夏の楽しみ方は人それぞれ。シーンに合わせてウイスキーを選べば、とっておきの時間がより充実したものになるだろう。
1.グランピングのおともに、プレミアムバーボンの代表格
1本目は「ワイルドターキーレアブリード」。アウトドアには骨太なバーボンがよく似合うが、ワイルドターキーといえばその代表格。なかでも力強くスパイシーな味わいを、よりダイレクトに楽しめるのがレアブリードだ。心地よい樽香やバニラのような甘い香味と、高めの度数を感じさせないまろやかさ。贅沢なグランピングなどで料理とともに、ロックで楽しみたい一本だ。
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2.バーベキューや燻製料理に合う、スモーキーなアイランズモルト
対して、特に海辺のキャンプなどにお薦めしたいのが、スコットランドのスカイ島で生まれる「タリスカー 10年」。焚き火や潮風を思わせるスモーキー&ピーティなフレーバーは、ビーチサイドでのバーベキューなどにうってつけ。ストレートやロックもいいが、炭酸で割って黒胡椒をふった“スパイシーハイボール”が暑い夏にはぴったりだ。
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3. 星空を眺めながらゆったり味わいたい、ジャパニーズウイスキーの新定番
そして最後の一本が「キリン シングルブレンデッド ジャパニーズウイスキー 富士」。単一蒸留所のグレーンウイスキーとモルトウイスキーをブレンドした“シングルブレンデッド”は、ウイスキーの新カテゴリー。熟した果実やハチミツのような甘くメロウな香りと、フルーツケーキを思わせるふくよかな味わい。こちらは宿のテラスなどで、夏の夜空を眺めながらゆったりストレートで楽しみたい。
今月の選酒人●西田嘉孝
ウイスキーライター。ウイスキー専門誌『Whisky Galore』や『Pen』などのライフスタイル誌、ウェブメディアなどで執筆。2019年からスタートしたTWSC(東京ウイスキー&スピリッツコンペティション)では審査員も務める。
※この記事はPen 2022年9月号より再編集した記事です。