二子玉川で昨年開業した「ジェラート ナイン」のオーナーシェフ、山崎裕太さんは大分出身。六本木のフレンチ「バルコン・トーキョー」の料理長として活躍していた。フレンチの製法を活かし、九州産の素材を2~3種組み合わせ、他にないジェラートを揃える。9種のジェラートを詰め合わせた「クアドラート」は見た目の美しさもさることながら、それぞれの個性あふれる風味を楽しめる。
たとえば「潮トマト イチゴ」は、イチゴの芳醇な香りの後に海水栽培の大分産「トマ王 潮」の濃厚な旨味が広がる。「ほうじ茶 キャラメル」は、大分・川谷園のほうじ茶を使用。極限まで焦がしたキャラメルを加えて香ばしさを立たせることで薫香が余韻として広がる。
また、フルーツは加工品ではなく旬のものをそのまま使用。クリームも使っていないので素材の味がダイレクトに伝わる。艶やかなジェラートは、口の中で溶けることでフレーバーが花開くようだ。
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Gelato 9.(ジェラート ナイン)
住所:東京都世田谷区玉川4-12-15 グランデュオ1F-B
TEL:070-2338-5314
営業時間:12時~19時(月~木) 12時~23時(金、土、日、祝)
定休日:不定休
https://gelato-9.stores.jp
※この記事はPen 2022年9月号より再編集した記事です。