<アメリカアリゲーターはビルマニシキヘビを捕食するが、その逆もある>
ビルマニシキヘビの死体を運ぶアメリカアリゲーター(別名:ミシシッピワニ)の映像がフロリダ州南部の湿地エバーグレーズの運河で撮影された。
この動画は先月24日、エバーグレーズシティ在住のカール・ニコルソンが撮影し、フェイスブックに投稿したものだ。
ビルマニシキヘビは世界最大級のヘビの一種で体長はおよそ6メートルにも及ぶ。フロリダではこれまで全長約5.7メートルの個体が発見されている。東南アジア原産だが、1970~80年代にかけてフロリダに持ち込まれ、数千匹がエキゾチックペットとして販売された。
どのようにして野生に定着したかは不明だが、この外来種はフロリダ南部(とりわけエバーグレーズ)の環境に適応し、今日まで繁殖してきた。フロリダ州で繁栄した理由の1つに天敵がいないことが挙げられ、在来の野生生物の生息に悪影響を与えている。
一方、全米野生生物連合(NWF)によると、アメリカアリゲーターは米南東部の沿岸湿地に生息し、フロリダから北はノースカロライナ、西はテキサス東部まで分布している。このワニはビルマニシキヘビを捕食することで知られるが、いずれも頂点捕食者である両者が遭遇したとき、いつも同じ結果に終わるとは限らない。ときにはビルマニシキヘビがワニを捕食することもある。
今回の映像でワニがヘビを殺したのか、死体を発見しただけなのかは分かっていない。
※この記事はNewsweek 日本版からの転載です。