恋のパートナーを惹きつける方法として、古今東西さまざまなテクニックが流行してきた。現在TikTokでは「ヴァビング」と呼ばれる行為が拡散し、そのなりふり構わない内容が人々を当惑させているようだ。
方法はいたってシンプルだ。このテクニックを試したい女性は、デート中にさりげなくトイレに入り、下半身の体液を耳の後ろなどに香水代わりに塗る。すると女性フェロモンが効果をあらわし、自分を魅力的にみせることができるのだという。
ヴァビング(Vabbing)とは、女性器を意味するvaginaと、さっと塗るという意味のdabbingを合わせてつくられた造語だ。
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フェロモンが効果?「デートで相手がそわそわしていた」【動画】
TikTokでは多くのユーザーがヴァビングを試した結果を報告しており、ちょっとしたブームになっている。
あるユーザーは「批判があるのは想像がつくけれど……」と切り出し、一夜のデート体験を語っている。動画によると、その夜はレストランという公共の場所にもかかわらず、デート相手の男性がやたらと身体を触ってきたという。
@palesamoon ♬ original sound - Palesa Moon
彼女によるとこれには理由があって、ヴァビングをしたことでフェロモンが振り撒かれ、相手の男性が理性を保ちにくくなっていたのだという。
ほか、英ニュースメディアのウェールズ・オンラインは、ジムで男性の興味を引くことができたという体験談や、デートに誘われることが多くなったなどの声を紹介している。
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「TikTokで最も不快」行き過ぎに否定的な意見も
この斬新なテクニックを知った女性たちのあいだでは、反応が割れているようだ。欧州ニュース専門チャンネルの「ユーロ・ニュース」は、「膣の分泌液を使うことに恐怖を感じる人々がいる一方で、女性たちが恥じることなく自身の自然な匂いを取り入れる動きだとして称賛する人々もいる」と報じている。
しかし、専門家たちは懐疑的だ。記事に対して複数の専門家たちが、人間へのフェロモンの効果が科学的に確定されていないことや、そもそも膣の匂い自体が男性器と同様、あまり魅力的とはいえないと指摘している。
ウェールズ・オンラインは、ヴァビングが一部のTikTok視聴者の関心を惹いているとしつつも、「TikTokで最も不快なものとなり得る新たな候補」になっていると指摘する。
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香りと相性の深い関係
香りでデートを盛り上げるという考え方は、ヴァビング以前から存在した。王道は香水だが、もう少し変わった例では、体臭をもとに相性を診断するという試みもあるようだ。
ユーロ・ニュースは、オーストラリアのアーティストによる「スメル・デーティング」というプロジェクトを紹介している。参加者たちは1枚のTシャツを3日間着用し、プロジェクトに返送する。互いの匂いを気に入った人同士がカップルとしてマッチングされるというサービスだ。
恋の相手と出会い、そして射止める方法は、人類の永遠のテーマであり続けてきた。古くは何世紀も前から、出所の怪しいテクニックや惚れ薬の調合法などが流行しては消えている。
ヴァビングはソーシャルメディアの力を借りて広まりつつある、現代版の恋の秘技といえるかもしれない。しかし、実践していることを知られたときに相手がどう感じるか、反応は分かれそうだ。
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