全国のいいサウナや噂のサウナに対してそこそこアンテナを張り巡らせているつもりだったのですが、完全に守備漏れしてました。思わずものすごいサウナに出合ってしまいました。タイトルの通り、年間夏の1カ月ちょっとしか開いていないサウナ「畑冷泉館」です。何がすごいって、水風呂。「神秘の水風呂」と呼ばれています。

畑冷泉館は、福岡県豊前市にある市が運営しているサウナ施設。実はわたしもSNSでチラッと見たことがあったのですが、あまり情報が流れてこなかったのでスルーしてたんですね。それもそのはず、夏の間1ヶ月くらいしか開いていないので、その期間以外は「ここのサウナ最高だった！」などとSNSに書きこむ人が全然いなくなるというわけ。そんな畑冷泉館にひょんなことから撮影で行ってきました。なんの前情報もなく……。

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福岡市内から車で1時間半ほどのところにある豊前市。畑冷泉館の隣には冷泉が湧き出る水神社があります。

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たくさんの人がここにお水をペットボトルに注ぎにきていました。先にここでお水をいただいて飲んだんですが、冷たくておいしい！そして神秘の水風呂はなんとここから湧き出る冷泉をそのまま引っ張ってきて水風呂にしているとのこと。どんな水風呂なんだろう!?

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まずは館内案内図を。

脱衣所から扉を開けると、ここにはお湯の入った浴槽はなし。ただ「冷泉室」と呼ばれるが水風呂があるのみ。見た目はどこからどう見てもなんの変哲もないただの水風呂。年がら年中水風呂に入るので、水に触れると大体水温がわかるというスキルが身につきまして、触ってみると17度。入ってみると、びっくり。入った途端に体が水の中に溶け込んで、自分が水になってしまったような感覚。普通は17度だと1分くらいすると冷たくなってくるのに、入った瞬間からまったく温度が麻痺してしまう不思議な感覚。

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しかも！わたしの水温がわかるスキルは誤差があっても0.5度から1度くらいなのに、正確な温度を聞いてみると、なんと15度。でも完全に15度の感覚ではないんです。わたしの温度計を狂わせる、これが神秘の水風呂なのか（笑）……。冷たさがないので、もうずーっと入っていられます。お母さんのお腹の中のことなんて覚えてないですけど、たぶん羊水ってこんな感じで気持ちよかったんじゃないかな、なんて思いました。

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サウナ、冷泉、サウナ、冷泉を何度も繰り返して、帰りたくない病になってしまいました。こんな気持ちのいい不思議な水風呂は初めてでした。

ちなみにですが、今回「マグ万平ののちほどサウナで」の撮影でこちらへ訪れたので、その時のレポートの様子はこちらの動画で見ていただけます。

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今年の畑冷泉、7月16日（土）から8月31日（水）までです。この期間を逃すと、奇跡の冷泉に入れるのはまた来年の夏です。あと1カ月しかありませんが、ぜひぜひこの水風呂のすばらしさ、味わっていただきたいなと思います。