謎多き「アメリカのストーンヘンジ」が爆破、直前に走り去る人影【映像】

  • 文:黄文
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GEORGIA GUIDESTONES before EXPLOSION!!! – Wandering Wolfからのキャプチャ画像

アメリカ合衆国ジョージア州にあるモニュメント「ジョージア・ガイドストーン」をご存じだろうか。

1980年に建立され、天文学的な意味を持つ石板の配置と「10のガイドライン」と呼ばれる石板に刻まれた謎の文章で知られ、アメリカのストーンヘンジとも呼ばれているモニュメントである。

未だに誰が何の目的で建立したのかについて謎が多く、これまでもさまざまな憶測を呼んできた「ジョージア・ガイドストーン」だが、去る7月6日、何者かによって突然爆破された。

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謎だらけのモニュメント

「ジョージア・ガイドストーン」が公開された当時の映像。

「ジョージア・ガイドストーン」建立に関わった人物たちの証言から、R.C. クリスチャンと名乗る人物が作成を依頼したこと、また、彼が所属する何らかの組織によって計画されたものであるらしいということをWIRED.comが報じている。

しかし、R.C. クリスチャンは偽名であり、また、建立に関わった人物達にも具体的な組織名や建立の目的は明かされなかったという。

現在、当時銀行員として建立に関わった人物が唯一の生き証人であると言われているが、彼は過去にR.C. クリスチャンと秘密保持契約を結んだことを理由に「ジョージア・ガイドストーン」にまつわる情報について世間に公表するつもりはないという。

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石板に記された「10のガイドライン」

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An American Stonehenge: The Mysterious Georgia Guidestones – Tom Scottからのキャプチャ画像

破壊された「ジョージア・ガイドストーン」には、モニュメント中心部を囲むように配置された4枚の石板に8つの言語(英語、スペイン語、スワヒリ語、ヒンディー語、ヘブライ語、アラビア語、中国語、ロシア語)で下記の「10のガイドライン」が記されていた。

合理的に思えるものもある中、建立当時すでに45億人に迫っていた世界人口に対して、冒頭の“人口を5億人以下に維持する”という一文は、陰謀論者たちを中心に特に大きな議論を巻き起こしてきた。

1. Maintain humanity under 500,000,000 in perpetual balance with nature.

大自然と永遠に共存し、人類は5億人以下を維持せよ

2. Guide reproduction wisely — improving fitness and diversity.

健康と多様性の改善、生殖を賢明に導け

3. Unite humanity with a living new language.

新しい生きた言葉で人類を団結させよ

4. Rule passion — faith — tradition — and all things with tempered reason.

熱情・信仰・伝統・そして万物を、沈着なる理性で統制せよ

5. Protect people and nations with fair laws and just courts.

公正な法律と正義の法廷で、人々と国家を保護せよ

6. Let all nations rule internally resolving external disputes in a world court.

外部との紛争は世界法廷が解決するよう、総ての国家を内部から規定せよ

7. Avoid petty laws and useless officials.

狭量な法律や無駄な役人を廃すこと

8. Balance personal rights with social duties.

社会的義務で個人的権利のバランスをとること

9. Prize truth — beauty — love — seeking harmony with the infinite.

無限の調和を求める真・美・愛を賛えよ

10. Be not a cancer on the earth — Leave room for nature — Leave room for nature.

地球の癌にならない - 自然の為の余地を残すこと - 自然の為の余地を残すこと

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「10のガイドライン」に対する様々な解釈

結局「ジョージア・ガイドストーン」は何のためのものだったのか。その謎についてはこれまで様々な説が唱えられてきている。

悪魔崇拝の秘密結社により建立されたとする説や、薔薇十字団が関与しているという説があるという。しかし、石板に記されたメッセージや建立に関わった人物達の証言から、世界が終わりを迎えた後の生存者に向けた文明再構築のためのメッセージであるというのが最も一般的な解釈であるという。


7月6日の爆破後、同日中に地元当局により安全上の理由で残りの部分も解体されることとなった「ジョージア・ガイドストーン」。

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【動画】爆破の瞬間と直前に走り去る怪しい人影

ニュースチャンネル11Aliveでは「ジョージア・ガイドストーン」の爆破直前に走り去る怪しい人影を映した映像を報道している。コメント欄には爆破される瞬間の映像には防犯カメラの録画日時が表示されているのに対して、怪しい人影を映した映像には録画日時が表示されていないことを指摘し、当局が何かを隠しているのはないかと疑うものもある。

誰が何のために建立し、そして誰がなぜ破壊したのか、また、当局は何かを隠しているのか、「ジョージア・ガイドストーン」に関する謎は深まるばかりである。

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