フラワーデザイナー尾崎朱梨、生花を使わない花のオブジェ

  • 写真・文:高橋一史
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フラワーデザイナーの肩書を持つ尾崎朱梨(おざき・あかり)さん。
独立して花のECショップ「ドゥイエ ドゥイエット(doille doillette)」を立ち上げまだ一年弱。
ご家族の協力の元、妹さんと一緒に運営。
出身校は、文化服学院。

そうです。
わたしが担当してる文化服装学院ホームページ内の卒業生レポートでこのたびフィーチャーしたのが尾崎さんなのです。

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美人が手にする花束はより一層輝く。
「ルッキズム」が問題視される昨今とはいえ、まーそういうモンです。
わたしなんぞが同じ花束持ったら、モノの魅力を100%とするなら30%くらいにまで下がっちゃいますから。
素敵な紙に包めば、たとえ駄菓子だって高級品に(……はならないですが)。

ところで海外ハイブランドは近年、数日で撤収するポップアップショップを豪華につくり上げ、アイテムの見映えを上げる販売方法に夢中です。
無駄をなくすSDGsなアイテムを打ち出しつつの、消費する施工の店舗というダブルスタンダードって……と思ったり思わなかったり。
え〜〜その件はまたの機会に取り上げるとして、尾崎さんに話を戻しましょう。

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アトリエにはブーケやリースがいっぱい。
造花・ドライフラワー・プリザーブドフラワーをミックスさせるのが彼女のスタイル。
生花は使いません。
長く飾れて、生花のロスフラワー問題にも対処した発想。
コストカットにもつながります。

日本のファッションシーンで花が注目され出したのは、フラワーアーティストの東 信さんがブレイクしてきた時期と記憶してます。
国内外のショップディスプレイを東さんが手掛け、ブランドの展示会にも作品が置かれてました。
花というジャンルがデザイン、またはアートに近づいたことでファッションとの親和性が高まったのでしょう。

尾崎さんのメインターゲットはウエディング市場ですが、これからファッションとのリンクが増えていく予感が。
なにせ文化服装学院でスタイリングを学び、卒業後はスタイリストアシスタントをしたほどの、“ファッションをわかってる人”ですから。

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アトリエには上写真のドガの踊り子の絵をはじめ、マネ、ルノワール、クリムトらの19世紀末から20世紀初頭の名画が飾られてました。
ドガの絵を見て久々に、自分が20歳くらいの頃に大好きだったことを思い出しましたよ。
興味は踊り子自体より写真的構図の面白さや、描かれた不穏なムードにありまして。
構図は写真のように整った斜めパースで、しかしカメラ機材では撮影不可能な完全パンフォーカスのピント合わせで……。
え〜〜〜我ながらウンチクがウザくなってきましたので、
尾崎さんの仕事レポート詳細を以下のリンクよりどうぞ!

https://sumirekai.bunka-fc.ac.jp/links/011/

All Photos©KAZUSHI

一史 instagram
www.instagram.com/kazushikazu/?hl=ja

高橋一史

ファッションレポーター/フォトグラファー

明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
ご相談はkazushi.kazushi.info@gmail.comへ。

高橋一史

ファッションレポーター/フォトグラファー

明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
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