BEIJING 北京/中国
北京冬季五輪後、新スポットが誕生した。フリースタイルスキーやスノーボード競技に使用された全長164mの「スキー台」だ。中国語では「首鋼滑雪大躍台(ショウガンファシュエダユエタイ)」と呼ばれる建造物。位置するのは市内の「北京首鋼園(ベイジンショウガンユエン)」。かつて中国最新鋭の製鉄技術を誇った「首都鋼鉄(ショウドガンティエ)」の巨大製鉄所跡地を工業遺産としたエリア。
現在、「北京首鋼園」(無料)では、スキー台を背景に写真を撮るのが人気。北京の歴史を伝えるべく、あえて工業遺産の冷却塔の隣に配置されており、独特のシュールな画像が撮影できる。多くのスキー台が競技後に解体されるなか、永久保存が決まっており、人気は継続しそうだ。
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※この記事はPen 2022年7月号より再編集した記事です。