デジタル化全盛の時代に、「タイプフェイス(書体)」の意味を問う。

  • 文:宮田華子
Share:

LONDON ロンドン/イギリス

2-COUNTERPRINT-220117-0025 2.jpg
Photo courtesy of Thom Atkinson/Counter-Print

カウンタープリント社の新刊『ビッグタイプ』(各20ポンド)は最新のタイプフェイス(書体)がもつパワーと意味合いを紹介する専門書。写真やイラストなどのビジュアルとは意味合いが違うものの、書体のデザインや大きさ、色はグラフィック全体のイメージを大きく変える。

かつて書体は「読みやすさ」を念頭に開発されてきたが、デジタル化によって、自由かつ雄弁に語る「媒体」へと変化していることが本書からわかる。世界中から集めた広告、パッケージ、ロゴ等をわかりやすく分類して紹介。カバーを3色から選べるのが粋だ。

www.counter-print.co.uk

【関連記事】

3-milan_EDITIONS6283 編集済み.jpg

MILAN ミラノ/イタリア

「エディションズミラノ」の最新作は、アールデコを彷彿させる優雅なデザイン

1-Paris-© Michel Denance - 10 (1) 編集済み.jpg

PARIS パリ/フランス

隈研吾が「縁側」をコンセプトにリニューアル、パリ随一の日本庭園をもつ美術館が話題に

6c272f3828e0f56bff927f84d760a1d3e58a47b5 台北 編集済み.jpg

TAIPEI 台北/台湾

台湾の火鍋がヒントだった、オランダOMAによる新しい公共建築