【Penが選んだ、今月の音楽】
『ハッピー・アワー』
英国生まれの甘美なレゲエ・スタイル、ラヴァーズ・ロック。その現女王の4年半ぶりの4作目。セックス・ピストルズのドラマーを父にもち、ザ・スリッツの再結成メンバーでもあったパンクの申し子のような彼女だが、その音楽はソウルフルなメロディをダビーにシュガーコーティングした王道のラヴァーズ・ロック。先行シングル「Full Moon Baby」やレゲエ新世代を代表するジャー・ナインを迎えた「KushKween」など、優麗さを増した粒揃いの9曲が聴ける。芯のある可憐な歌声もクセになる聴き心地。
※この記事はPen 2022年6月号より再編集した記事です。