日常の“怪奇現象” を語り合う、人気ポッドキャスト番組「奇奇怪怪明解事典」を書籍化【書評】

  • 文:今泉愛子(ライター)
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【Penが選んだ、今月の読むべき1冊】
『奇奇怪怪明解事典』

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TaiTan(Dos Monos)/玉置周啓(MONO NO AWARE) 著国書刊行会 ¥4,180

Spotifyのチャート1位も記録した、ヒップホップユニットDos MonosのTaiTanとバンドMONO NO AWAREの玉置周啓による人気ポッドキャスト番組をまとめた一冊。遠野遥の小説『教育』や映画『なぜ君は総理大臣になれないのか』、『M1グランプリ』といった互いが気になったカルチャーのほか、SNSでの承認欲求の満たし方や東京オリンピックに見るスポーツとの距離の取り方など、日常の“怪奇現象”を忖度なしで語り合う。違和感の正体を探り続ける会話のループは、読んでいて心地がいい。

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※この記事はPen 2022年6月号より再編集した記事です。