ビームスジャパンの鈴木修司です。
今回の旅の舞台は珍しく東京で、私の心の故郷である(大袈裟でスミマセン)葛飾は柴又です。
この連載一回目でも話しましたが、敬愛する“車寅次郎”の生まれ故郷です。
寅さんの名台詞に、「わたくし、生まれも育ちも東京葛飾柴又です。帝釈天で産湯を使い、姓は車、名は寅次郎、人呼んでフーテンの寅と発します」とあります。
もちろん映画『男はつらいよ』の主の舞台ですし、今でも作品にちなんだ名所がたくさんあって、とても趣のある楽しい場所です。
父親の影響で幼い頃より大好きだったということもあって、節目の50作目が公開された一昨年におそれ多くも『男はつらいよ ビームス篇』と題した企画をビームスジャパンで開催させて頂きました。自慢でしかないのですが、その第50作の柴又での撮影を見学させて頂いたのは一生の想い出です。
ちなみに何を企画させて頂いたかと言うと、日本中を商売や人助けのために旅し、そしてもれなく旅先で恋をして、そんな車寅次郎をオマージュして様々なグッズを制作させて頂きました。ただの寅さんグッズではなく、寅さんが旅した地域の産地を絡めて、様々なものを企画しました。
たとえば、葛飾柴又で今でも作られるキューピー人形、山梨は富士吉田の洋傘、岐阜は多治見の徳利とお猪口、三重は“湯の山温泉”の銘菓“湯の花せんべい”、京都の団扇、神戸のビーチサンダル、岡山県は勝山の銘酒“御前酒”と、挙げればキリがないほどです。
寅さんのことが好きすぎて、過剰に企画案を出し過ぎてしまい、いつも以上に拘り過ぎてしまいました。おかげさまで企画は大成功し、その年の冬と翌年の夏の二回に渡って企画が続き、また自慢ですが山田洋次監督に誉めて頂いたのも一生の想い出となりました。
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2022年は“寅年”だけに…
悪い癖で前段が長くなってしまったのですが、『男はつらいよ ビームス篇』を今年もまた開催することになりました。
理由としては簡単、今年が“寅年”だからです。寅さんもそうだと思うのですが、「思い立ったが吉日、難しいことは考えずに即実行」です。
https://www.beams.co.jp/news/2989/
今年は春と秋の二回の企画に分けているのですが、まずは春の企画が始まっていて、秋にクライマックスをと考えているので、比較的ライトな品揃えとなっています。
予定しているラインナップは一昨年も人気であったTシャツにビーチサンダルに寿司湯呑み、そして岡山県は児島の畳縁コインケース、大分県は別府の竹細工キーホルダーなどです。
個人的なオススメとしては、第48作の舞台になった奄美大島で作られた“ちょっぴり塩っぱい”ジェラートです。説明するのも野暮ですが、寅さんの恋をイメージして、地元の塩を使って美味しいジェラートに仕上げて頂きました。まだ内緒なのですが、秋にはまたまた凝ったものを仕込んでいて、寅さんファンのみならずご期待して頂きたいラインナップとなっています。
企画の紹介ばかりになってしまいましたが、話は戻って、柴又はとても素敵なところです。街中に寅さんの面影を見ることができますし、最近リニューアルしたばかりの「葛飾柴又寅さん記念館」も見応え十分。併設されている「山田洋次ミュージアム」もとても興味深いです。
企画の紹介ばかりになってしまいましたが、話は戻って、柴又はとても素敵なところです。街中に寅さんの面影を見ることができますし、最近リニューアルしたばかりの「葛飾柴又寅さん記念館」も見応え十分。併設されている「山田洋次ミュージアム」もとても興味深いです。
日本各地に行きたい場所が沢山ですが、東京の旅もとても良いものです。余談ですが、寅さんに想いを馳せて帝釈天参道で頂く“草餅”は絶品です。
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BEAMS JAPAN クリエイティブディレクター
1976年、三重県松阪市生まれ、ビームスと同い年です。年間120日近くを旅に費やし、日本各地の様々な場所で魅力的なモノ・ヒト・コトに関わる仕事をしています。肩書きは“BEAMS JAPAN”のクリエイティブディレクター、日本に関係することあれば比較的なんでも来いのスタンスです。大学などで講師を務めることも。『銘品のススメ』著者、『都道府県おでかけ図鑑』監修。
1976年、三重県松阪市生まれ、ビームスと同い年です。年間120日近くを旅に費やし、日本各地の様々な場所で魅力的なモノ・ヒト・コトに関わる仕事をしています。肩書きは“BEAMS JAPAN”のクリエイティブディレクター、日本に関係することあれば比較的なんでも来いのスタンスです。大学などで講師を務めることも。『銘品のススメ』著者、『都道府県おでかけ図鑑』監修。