話題の“頭鍼”で脳疲労がすっきり! 良質な睡眠を得るための最良の方法

  • 文:久保寺潤子
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都内で数店舗の美容鍼サロンを展開するHARICCHI(ハリッチ)が、3月末に脳疲労や睡眠の質に特化した頭鍼の専門サロンNEL(ネル)をオープンした。コロナ禍によって在宅ワークが日常化するなか、オンオフの切り替えがしにくくなり、脳はお疲れ気味。今回体験した筆者もそんなひとりだが、鍼はほぼ初心者でありながら痛みに弱い体質上、若干の不安を抱えつつサロンの戸を叩いた。渋谷道玄坂にあるビルのエレベーターの扉が開くと、白衣姿の清潔感溢れるイケメンスタッフが爽やかな笑顔で出迎えてくれた。芸能人やモデル御用達のハリッチが経営しているだけあって、おしゃれな雰囲気だ。案内に従い、丁寧な説明を受けながら、カルテに必要事項を書き込んでいく。

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完全個室の施術室は男性顧客をターゲットにしているため、ブラックを基調としたシャープな印象だ(もちろん女性の利用もOK)。ほの暗い室内で上質な寝心地のリクライニングチェアに横たわると、まずは舌の検診で健康状態をチェック。続いて頭皮の状態を触診。筆者の場合は前頭部から頭頂部にかけて、凝り固まっているとのこと。さらにこめかみに近い頭皮がかなり硬くなっているそうで、「ふだん、奥歯を噛み締めていませんか?」と指摘される。つい先日も、歯科検診で噛み締めによる歯の磨耗を指摘されていただけに、深くうなずく。思い起こせばパソコンに向かう時間はどんどん長くなっており、睡眠中も日常の緊張感を引きずっているせいか、無意識に歯ぎしりが進行していたようだ。「質の良い睡眠のためには、まず脳疲労を取り去って、自律神経をととのえることが大切です。鍼は、全身のツボが集中している脳のコリをほぐすのに適しているんです」との説明に思わず納得。

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完全個室の施術室。黒い室内にほんのりブルーライトが光る。

さていよいよ頭皮に鍼を打っていくのだが、国家資格を有する専門の鍼灸師が、髪の毛よりも細い鍼を使うのだと分かってはいても、頭皮が硬くなっているため鍼を打った瞬間わずかにピリリとした感触がある。しかしその感触もほんの数秒のうちに消え去り、ウトウトしている間に鍼打ちは終了。「ではこれから微弱電流を流して行きますので、電流を感じたら合図をお願いします」という声にふと我に帰る。数本の鍼を束ねて微弱電流を流していくのだが、ピクピクという振動をかすかに頭皮に感じたら声をかけて電流を調整してもらう。今回は60分コースで60本の鍼を打ってもらったが、それほどたくさんの鍼が刺さっているとは思えないほど違和感なく、夢うつつの心地よさだ。

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頭皮の凝りは人それぞれ。個人の体質や健康状態に応じて手際よく鍼を打っていく。次第に体全体がポカポカしてくる。

意識が薄れていくなか、「次はフットマッサージに移らせていただきます」との声が。人間の体のツボが集中している頭皮と足をダブルで刺激してくれるとは、最強ではないか。タオルの上から足裏と足首の辺りのツボを押されると、その刺激がじんわり全身に伝わってくる。雲の上をふわふわと漂っているかのような心地よさに時間を忘れること約15分。鍼を外した後は目の周りと頭皮をマッサージしてもらい、施術は終了。身支度を整え、待合室の椅子に用意されたよもぎ茶となつめをいただきながらほっと一息。まるで全身をマッサージしてもらったかのような気の巡りを感じながら外へ出ると視界が開け、世界がワントーン明るくなった気分だ。「鍼を打つと仕事の質や効率がアップしたというお客様が多いです」とのスタッフの言葉を思い出す。筆者はこの日は仕事はあまり詰め込まず、なるべくリラックスして過ごし、早めに就寝。翌朝の目覚めのすっきり感が、深い睡眠を得られたことを物語っていた。大事なのは睡眠の長さではなく質なのだ、ということをしみじみと実感。ジムやサウナなど、意識して体を整えることは現代を生き抜くために欠かせないが、頭鍼は脳疲労にダイレクトに働きかける点で、最強のメンテナンスといえるだろう。

NEL

住所:東京都渋谷区道玄坂1-18-5 VORT渋谷道玄坂5F
料金体系:【頭鍼60スタンダードコース】初回¥8,000 (通常¥13,000 )、【頭鍼45ショートコース】初回¥6,000(通常¥8,000)

<予約・問い合わせ>
TEL: 03-5524-0589 ハリッチ・ネル総合コールセンター(受付時間 9時〜21時)
info@haricchi.jp

https://page.line.me/278taokb