1986年に公開され世界的に大ヒットした『トップガン』の36年ぶりとなる続編『トップガン マーヴェリック』のあらすじと見どころを紹介する。
【あらすじ】米海軍の伝説的パイロットが今度は教官として“空の戦い”を教える
米海軍エリート・パイロット養成学校“トップガン”でしのぎを削る若者たちの青春と戦いを、迫力のスカイ・アクション満載に描いて大ヒットした『トップガン』。その36年ぶりとなる続編を、前作から引き続きトム・クルーズ主演で完成させた『トップガン マーヴェリック』が、5月27日から劇場公開される。
米海軍史上最高のパイロットでありながら、常識破りな性格と組織に縛られない振る舞いからいっこうに昇進せず、現役であり続けるマーヴェリック(トム・クルーズ)。そんな彼に、海軍トップのアイスマン(ヴァル・キルマー)が特命を授ける。それは、達成不可能なミッションに直面した新世代のパイロットたちを指導することだった。
エリート・パイロット養成学校“トップガン”に教官として赴任したマーヴェリックは、圧倒的な飛行テクニックで若き訓練生たちの度肝を抜き、また戦うことの厳しさを教える。しかし、その型破りな指導は訓練生たちの反発を招き、かつて訓練飛行中に命を落とした相棒グースの息子ルースター(マイルズ・テラー)から「父はあんたを信じた。だから死んだ」と糾弾される。マーヴェリックは「もう誰も死なせたくない」と強い決意を胸に秘め、若きトップガンたちと共に空に命を懸ける。
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【キャスト&スタッフ】“伝説の世代”と“次世代”を豪華キャストが競演
1986年公開の映画『トップガン』で向こう見ずなパイロット訓練生マーヴェリックを熱演してブレイクしたトム・クルーズは、自らにとって思い入れの深い作品の続編企画を、これまで36年間誰にも渡さずにいた。そして満を持して、ジョセフ・コシンスキー監督と『オブリビオン』以来となるタッグを結成。さらに『ミッション:インポッシブル』シリーズの監督でもある脚本家クリストファー・マッカリーも参加する万全の布陣で、現代の鑑賞に堪えうるリアル志向のスカイ・アクション大作を完成させた。
本作の主人公マーヴェリックを演じるのは、もちろん前作に続いてトム・クルーズ。向こう見ずな訓練生から伝説のパイロットへと成長した現在の姿を、これまで刻んできた年輪を感じさせながら魅せる。前作でマーヴェリックのライバル“アイスマン”を演じたヴァル・キルマーの復帰も胸を熱くするポイントだ。
また、本作のテーマが“次世代への継承”でもあることから、パイロット訓練生役に注目の若手俳優たちが集結。なかでも注目は『セッション』のマイルズ・テラー。マーヴェリックの亡き相棒グースの息子ルースターを熱演し、教官と訓練生という立場以上の対立劇によりいっそうの深みと熱量を生み出している。
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【見どころ】『トップガン』のレガシーを継承し、新たな興奮を創造
シリーズ映画や続編映画の強みは、前作で熟成された印象的な人間関係やエピソードを受け継ぎ、さらに魅力的な内容へと膨らませられること。そして本作も、マーヴェリックとアイスマンのライバル関係、また亡き相棒の息子ルースターとの対立など前作の設定を活かし、胸が熱くなる新たなドラマへと発展させている。
またトム・クルーズといえば、『ミッション:インポッシブル』シリーズなど過酷なアクションシーンのほぼすべてを自らこなすことで知られているが、その姿勢は「僕にとって『トップガン』とは、空を飛ぶことへのラブレター」と自ら語る本作においても健在。しかも今回は訓練生役の俳優たちにも、厳しいトレーニングを課して実際に戦闘機に搭乗させた。また、戦闘機には撮影クルーが搭乗できないため、コックピット内の撮影は俳優自身にIMAXカメラを操作させたという。こうして撮影されたトータル800時間もの映像の中から厳選して織りなす、リアルさにこだわった迫力のスカイ・アクションは必見だ。
大空を舞台に繰り広げられる本物のアクションと、胸を熱くする人間ドラマが融合──。36年間待った甲斐があると誰もが納得できる、興奮必至のスカイアクション大作と言って過言ではない。
『トップガン マーヴェリック』
監督/ジョセフ・コシンスキー
出演/トム・クルーズ、エド・ハリスほか 2022年 アメリカ映画
2時間11分 5月27日(金)全国ロードショー
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