3月30日から4月5日まで開催されたウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ(W&W)をはじめ、新作腕時計の発表が盛り上がるこの時期。本記事では、W&Wに参加する全ブランドの新作と、この春発表される注目ブランドの新作をまとめて紹介する。
※随時更新予定
ロジェ・デュブイ
ロジェ・デュブイを代表するアバンギャルドなコレクションに新開発のムーブメントを搭載。シリコン製脱進機などによってエネルギー伝達効率を大幅に向上。72時間のパワーリザーブを実現した。独特の美意識が感じられる大胆で個性的なスケルトンモデル。
問い合わせ先/ロジェ・デュブイ TEL:03-4461-8040
オリス
操作しやすい大型リューズもオリスの伝統。「キャリバー400」は約5日間のロングパワー。クロノメーター基準を超える高精度であり、シリコンパーツの採用などによって耐磁性にも優れている。オーバーホール推奨期間が10年の長期であることも見逃せない。
問い合わせ先/オリスジャパン TEL:03-6260-6876
フランク ミュラー
ダイヤルに市松模様とも呼ばれる網目状のパターン「ダミエ」を施した30周年アニバーサリーモデル。この模様は1996年に発表された2本のトゥールビヨンで1度だけ採用されたことがあるという。フランク ミュラーにとって特別な意味を持つ「ダミエ」が26年ぶりに復活したことになる。
問い合わせ先/フランク ミュラー ウォッチランド東京 TEL:03-3549-1949
A.ランゲ&ゾーネ
2019年にブランド初のステンレス・スチール防水ケースを採用したスポーティラグジュアリーとして誕生した「オデュッセウス」にチタン仕様のモデルが追加された。ステンレス・スチールに比べて約43%軽量のチタンも同ブランドでは初。アイスブルーのダイヤルも魅力だ。
問い合わせ先/A.ランゲ&ゾーネ TEL:0120-23-1845
タグ・ホイヤー
ガルフの伝説的な3色をアレンジした「モナコ」の新作。ダークブルー、ターコイズ、オレンジという現代的なカラーリングにリファインしており、ストラップ裏面のライニングもオレンジカラーを採用。「モナコ ガルフ」としては初めて自社製ムーブメント「ホイヤー02」を搭載。12時位置にはバーインデックスではなく60の数字を植え込み。
問い合わせ先/LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン タグ・ホイヤー TEL:03-5635-7054
リシャール・ミル
ケースバックからも視認できる甲冑はすべて手彫りの18KYG製。このスペースを確保するために、極めてコンパクトなムーブメントが開発された。討ち入りで知られる赤穂浪士の主君だった浅野家の家紋をトゥールビヨン上に大きくアレンジ。リューズトップには儚い命にたとえられるイロハモミジのモチーフ。
問い合わせ先/リシャールミルジャパン TEL:03-5511-1555
ブルガリ
世界最薄ムーブメントを搭載して 2019年に発表された「オクト フィニッシモ クロノグラフ GMT」はチタン製だったが、これを100m防水のSSケースとして再解釈。ペリフェラルローターを備えた厚さ3.3㎜の完全自社製「BVL318キャリバー」を継承した、ケース厚8.75㎜のスタイリッシュな超薄型モデル。
問い合わせ先/ブルガリ ジャパン TEL:03-6362-0100
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オメガ
オメガ「ウルトラディープ」は2019年に地球の最深部(10,935m)に到達。この史上初の快挙を実現した技術を駆使して6000m防水の7モデルが登場した。高水圧を考慮した独特の形状の「マンタラグ」(ベルトとの接合部)や非対称で流線形のケースが外観的な特徴。このモデルはグレード5のチタンケースをサンドブラスト仕上げ。
問い合わせ先/オメガお客様センター TEL:03-5952-4400
IWC
米国海軍戦闘機兵器学校に由来するコレクション「トップガン」に加わった、眩しいほどのホワイトモデル。ホワイトセラミック製のケースに漆黒のダイヤル。ケースバックはチタン製。ストラップもホワイトラバー。
問い合わせ先/IWC TEL:0120-05-1868
ピアジェ
2018年に発表されたケース厚2㎜の極薄時計をトリビュートしたユニークピース。ケースとムーブメントを一体化することで厚さの限界をブレークスルーした。オリジナルが完成した2017年2月7日の日付がダイヤルの2時30分位置に刻印されている。
問い合わせ先/ピアジェ コンタクトセンター TEL:0120-73-1874
ベル&ロス
100m(ランナー)、250m(サイクリスト)、1㎞(ドライバー)という3つの計測単位に基づくタキメーターが設定されているほか、脈拍数、呼吸数も計測できるクロノグラフ。航空計器の配色原則を参考に、情報カテゴリー別に特定のカラーが採用されている。
問い合わせ先/ベル&ロス 銀座ブティック TEL:03-6264-3989
ティソ
1950年代に発表された「ティソ シースター」を継承する1000フィート/300m防水の本格派ダイバーズ。男女を問わず愛用できる直径36㎜、厚さ9.67㎜のケースに、電池切れ警告機能付きのクォーツを搭載。デイリーユースにも最適。
問い合わせ先/ティソ TEL:03-6427-0366
エドックス
陸、海、空の過酷な環境に耐える堅牢な時計として1960年代に誕生したモデルを復刻。操作しやすい大型リューズ、ドーム型風防、視認性に優れたダイヤルデザインなどを忠実に再現する一方で、最新の技術や素材を活用してアップデート。SSケースの表面にエイジング加工を施してヴィンテージ感も演出。
問い合わせ先/G Mインターナショナル TEL:03-5828-9080
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ゼニス
2019年に発表された「エル・プリメロ」の次世代ムーブメントを搭載。オリジナルモデル(1969年)の3色ダイヤルを継承しながら、10時〜11時位置の大きな窓から毎秒10振動のハイビート・ムーブメントが視認できる。クロノ針はダイヤルを10秒で一周する。
問い合わせ先/LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン ゼニス TEL:03-3575-5861
モンブラン
ダイバーズウォッチの国際規格であるISO6425に準拠。熱帯の海でなく、モンブランの氷河湖をイメージしたという。ダイヤルにも氷河の表面を思わせる模様が施されている。「グラッテボワゼ」と呼ばれる古来の技法を採用しており、モデルによって微妙に異なるという。一方向回転ベゼルはセラミック製。
問い合わせ先/モンブラン コンタクトセンター TEL:0800-333-0102
ショパール
ケース一体型のブレスレットを備えた高級スポーツモデルとしてバリエーションを拡大してきたコレクションに複雑機構のフライングトゥールビヨンを搭載。ケース&ブレスレットは輝きのあるSS合金「ルーセント スティール A223」。耐久性にも優れている。
問い合わせ先/ショパール ジャパン プレス TEL:03-5524-8922
ボーム&メルシエ
2004年に発表されたクラシカルな丸型モデルに、鮮烈なボルドーカラーのダイヤルが登場した。ダイヤル外周に配されたブルーの分・秒表示も独特のコンビネーション。ブルーのストラップはインターチェンジャブルなので簡単に交換可能。
問い合わせ先/ボーム&メルシエ TEL:0120-98-8000
チューダー
人気コレクション「ブラックベイ」に追加された新デザインのGMT。ケース径が39㎜とコンパクトになったほか、メタリックな固定ベゼルが硬派な印象。2トーンのベゼルを持つ「ブラックベイ GMT」と同じ自社製ムーブメント「キャリバーMT5652」を搭載。
問い合わせ先/日本ロレックス / チューダー TEL:0120-929-570
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パネライ
時計の総重量の52%をリサイクル素材で構成。ケースのeスティール™ は従来のSSと同等の金属特性を備えているという。「サブマーシブル」の特長である逆回転防止ベゼルにはポリッシュ仕上げのセラミックを初めて採用。海を想わせるブルーの光沢が美しい。
問い合わせ先/パネライ TEL:0120-18-7110
カルティエ
2020年にリバイバルした「パシャ」に伝説的なパーツであるグリッドが復活した。かつては風防ガラスを保護する目的だったが、現在は硬度の高いサファイアクリスタルを使用しており、装飾的なアクセントといえるだろう。回転してベゼルから脱着できる。
問い合わせ先/カルティエ カスタマー サービスセンター TEL:0120-301-757
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ウブロ
丸型、トノー型、ハイエンドなマスターピースに続く4番目の形状として追加されたスクエアケースの新コレクション。ベゼルを固定する6本のビスは「ビッグ・バン」と同位置。ワンクリックシステムによって、自分で簡単にストラップを交換できる。
問い合わせ先/LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン ウブロ TEL:03-5635-7055
パテック フィリップ
3月1日のみ調整が必要な年次カレンダーと、センターの第2の時針がセカンドタイムゾーンを表示するトラベルタイムを統合した新作。ケース側面にホブネイル・パターンと呼ばれる細かな刻みを施した新しいケースを開発。ヴィンテージスタイルのダイヤルも魅力。
問い合わせ先/パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター TEL:03-3255-8109
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ハミルトン
ミリタリーモデルを継承するコレクションに軽量のチタンを採用。オリジナルのサイズ感を踏襲したケース径38㎜のモデルも追加された。ブラック、カーキ、グレー(写真)の3種類のダイヤルから選べる。グレーダイヤルはコンクリートのような質感が特徴。ムーブメントは耐衝撃性、耐磁性、耐温度変化に優れた「H-10」を搭載。
問い合わせ先/ハミルトン TEL:03-6254-7371
ユリス・ナルダン
まるでロケットのようなムーブメントがダイヤル上を自ら回転して時分を表示。テンプを2つ搭載しており、相互に補正し合うことで高精度を実現するという。2018年に初めて登場したオートマチックモデル「フリーク ビジョン」から継承した自動巻き機構「グラインダー」も改良。手首のわずかな動きでも効率的にゼンマイを巻き上げる。
問い合わせ先/ソーウインド ジャパン TEL:03-5211-1791
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ジャガー・ルクルト
6時位置に南北両半球のムーンフェイズを搭載。時計が動き続けている限り、閏年の例外年である2100年まで手動調整は一切不要の永久カレンダー。このモデルのシグネチャーである回転式インナーベゼルで経過時間の測定も可能(60分まで)。ストラップはイージーチェンジャブルシステムで簡単に交換可能。
問い合わせ先/ジャガー・ルクルト TEL:0120-79-1833
ロレックス
数多い今年の新作の中でも、最も大きな驚きをもって受け止められたのがロレックスの「オイスター パーペチュアル GMTマスターⅡ」ではないだろうか。ローカルタイム(現地時刻)とホームタイム(基準時刻)、またはローカルタイムと別の地域の時刻という2つのタイムゾーンを同時に表示できるデュアルタイムだが、リューズガードを備えたリューズと日付表示の小窓が左側に移動した新作が登場したのである。
【続きはこちらから】ロレックス「GMTマスターⅡ」に左リューズが登場!
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オーデマ ピゲ
ジェラルド・ジェンタがデザインして1972年に発表されたオーデマ ピゲ「ロイヤル オーク」は、高級時計のスタイルを革新したSS製のスポーツモデルだった。8本のビスがベゼルから裏蓋までを堅固に締め込む2ピース構造のために、ケース径は当時の標準的な時計をはるかに上回る39㎜。このサイズから“ジャンボ”と呼ばれたコレクションが誕生50周年を迎えた。
【続きはこちらから】オーデマ ピゲ「ロイヤル オーク」が誕生50周年
ブレゲ
ブレゲでは10気圧防水のスポーティなコレクション「マリーン」に、3年を費やして4件の特許を取得した独自開発のムーブメントを搭載。インスタント・ジャンプ・タイムゾーン表示システムを備えた「マリーン オーラ・ムンディ」として発表した。
【続きはこちらから】ブレゲ「マリーン」に独自機構のデュアルタイムを搭載。
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シャネル
シャネルがウォッチズ&ワンダーズ2022で発表した新作は本数限定のリミテッドエディションがほとんどだが、その中でも最高峰に位置するのが「J12 ダイヤモンド トゥールビヨン」だ。前面にブリッジのない自社製フライングトゥールビヨンはシャネル初。
【続きはこちらから】シャネルから初の自社製フライングトゥールビヨン。
パルミジャーニ・フルリエ
神の手と呼ばれた天才時計師が1996年に創業したパルミジャーニ・フルリエから、独特の美意識を高度なメカニズムで実現した世界初のGMTが登場した。「トンダ PF GMT ラトラパンテ」は、ソリッドゴールドにシルバーカラーのロジウムめっきが施された時分針に加えて、ローズゴールドの針が第2時間帯(ホームタイム)を指し示すのだが、通常は時針の背後に隠れており、シンプルビューティな2針モデルに見える。
【続きはこちらから】パルミジャーニ・フルリエから世界初のGMT。
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ルイ・ヴィトン
ルイ・ヴィトンが革新的な複雑機械式時計「スピン・タイム」を発表したのは2009年。サイコロのような12個のキューブをインデックスとして、これが1時間ごとに回転する立体感と遊び心にあふれたメカニズムが世界を驚かせた。以来、さまざまなバリエーションを展開してきたが、2022年はキューブがあたかも自発光するように見える「タンブール スピン・タイム エアー クァンタム」が登場。
【続きはこちらから】ルイ・ヴィトンから複雑機械式時計が登場!
ヴァシュロン・コンスタンタン
ヴァシュロン・コンスンタンでは、創業222周年を記念して1977年に222本限定で登場した「222」を復刻。新たに「ヒストリーク・222」として発表した。コンパクトでスリムなケースにブレスレットが一体となった堅牢でスポーティなスタイルと、大胆な切り込みを入れた高さのある特徴的なベゼルを継承。
【続きはこちらから】ヴァシュロン・コンスタンタンの伝説的モデルが復刻!
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ブライトリング
ブライトリングは1952年に様々な航法計算ができる回転計算尺付きクロノグラフを開発した。これがブライトリングを代表する伝説的な傑作「ナビタイマー」であり、2022年は誕生70周年。その歴史を踏まえながらも、現代的にブラッシュアップされた新作が登場した。
【続きはこちらから】ブライトリングの「ナビタイマー」が進化!
エルメス
ケース左側のボタンを押すと、「アルソー」特有の流れるような数字フォントをもつインダイヤルが世界24都市の名称が記された外周に沿って反時計回りに移動。同時に時針が1時間ずつ進んで現在時間を表示する。エルメスの新作「アルソー ル タン ヴォヤジャー」は直訳すれば「旅人の時間」となるが、まったく新しいスタイルのデュアルタイムであり、ワールドタイムの新解釈ともいえるだろう。
【続きはこちらから】エルメスから革新的なデュアルタイム。
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グランドセイコー
グランドセイコーは2017年にブランドとしてセイコーから独立。ラインナップを急速に拡充するなど快進撃を続けてきたが、ウォッチズ&ワンダーズ 2022では世界でも初となる新機構を発表した。
【続きはこちらから】グランドセイコーから世界初の超複雑機構!
ロンジン
1832年に創業したスイス時計の老舗ブランド、ロンジンから伝統と現代を象徴する対照的な新作が登場した。2020年に輝かしいヘリテージを凝縮した「ロンジン スピリット」コレクションを発表。これまでのパイロットウォッチの機能をベースに最新技術を搭載してきたが、2022年はGMTの「ロンジン スピリット ズールータイム」が追加された。
【続きはこちらから】ヴィンテージな風格が魅力のGMTとシンプルを究めたモダンエレガンス
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ヴァン クリーフ&アーペル
針もインデックスもなく、花の開閉だけで時間を告知する腕時計に、太陽系の惑星の動きを忠実に再現する立体的なプラネタリウム。ヴァン クリーフ&アーぺルは創業100周年を迎えた2006年に時計づくりの新しい概念「ポエティック コンプリケーション」を発表して機械式の複雑メカをロマンティックな腕時計に導入してきたが、2022年のウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブでは格段にアップグレード。
【続きはこちらから】花が咲く腕時計と立体プラネタリウムが時の経過をポエティックに表現。