3月27日に授賞式が行われた米アカデミー賞。映画とは無関係のハプニングの方が話題になってしまったものの、各賞の結果を見ながら「あの映画もこの映画も見たい!」と映画熱が急浮上している人も多いだろう。
コロナ禍を経て、今まで以上に「映画を見る=映画館に行く」から「映画を見る=配信サービスをサブスクする」という流れが一般的になり、映画館離れが心配されている。確かに手軽さの面では配信サービスにはかなわないが、映画館に行ってこそ味わえる「大画面の迫力」は配信サービスにはない醍醐味だ。
そこで「映画館で見たい!」「映画館に行きたい!」思わせる美しい映画館を紹介。素敵な映画館で秀作を見れば、映画鑑賞が特別のイベントとして心に刻まれるはずだ。
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1.Rajmandir Cinema(ジャイプール、インド)
1976年に開館したジャイプールの老舗映画館。壁のアーチ式装飾とシャンデリアがゴージャスなロビーは、「インドらしい華やかさ」が存分に味わえる。Business Insider によると、観客の快適さをプラスするためにエアコンからはフローラルアロマの香りが漂っているとのこと。スクリーン(上映スペース↓)も宮殿のような雰囲気で気分が盛り上がる。
Jaipur News: Rajasthan Government has announced the opening of the cinema hall, theater, swimming pool, and school (class 6 to 8) in the state from 8 February. #RajMandirCinema pic.twitter.com/jrRG9bblng
— Shahar Palace (@shaharpalace) February 1, 2021
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2.Teatro Vivo(サンパウロ、ブラジル)
サンパウロの中心部にある映画館。パープルをメインカラーに木目とコンクリートの質感を合わせ、モダンな雰囲気を演出している。ロビー部分はライティングの色が変わると、まったく異なる空間が出現するのも面白い。
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3.Urania National Film Theatre (ブダペスト、ハンガリー)
Cinema Tresuresによると、1899年にライブシアターとして開館。1916年12月以降は映画館として運営されている。700席のオーディトリアム、そしてホワイエ(通路)はムーア様式の装飾がほどこされ、荘厳な雰囲気。ゆったり優雅な気持ちで映画を楽しめそうだ。
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4.Odeon Luxe Holloway(ロンドン、イギリス)
If you're in London, make sure you check out our newly refurbished (and looking stunning!) ODEON Luxe Holloway from August 24.
— ODEON (@ODEONCinemas) August 22, 2020
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アメリカ出身の劇場建築家チャールズ・ホワード=クレーンが設計し、1938年に劇場(Holloway Gaumont)として竣工。最大3,000人を収容できる待合室を兼ね備えた豪華シアターとして地域のランドマーク的存在だった。1944年11月8日の空襲によりオーディトリアムは破壊したものの、外観とホワイエは焼け残った。戦後改修工事がなされ、1958年7月に映画館として再開館した。
2019年から段階的な改修工事を経て、2020年8月にリニューアルオープン。オリジナルデザインであるアールデコの雰囲気をさらに際立たせた色使いが目を引く。
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5.Yorck Passage Cinema(ベルリン、ドイツ)
1910年に「活動写真用劇場(moving picture theater)」として開館。1960年代の映画不振により閉館し約20年間倉庫として使われていたものの、1989年にYorck Kinogruppeによって改装され、再び映画館として復活した。2021年、Batek architectsがデザインを担当し、ロビーと地下スペースがレトロスタイルのインテリアに。どことなくウェス・アンダーソン作品を彷彿とさせる色や形が魅力的だ。
時代が変わっても、映画館の灯が消えないことを祈るばかりだ。