【Penが選んだ、今月の音楽】
『キュア・ザ・ジョンズ』
UKのネオ・ソウル・コレクティヴによる、4年ぶりの5作目。ポップスセンス弾けるメロディラインや洗練のサウンドメイクでソウル/ファンク好事家の信頼を得る彼らだが、心に沁みる極上のスロー・ナンバーで幕を開ける今作は、よりディープでビター・スウィートな味わいへと深化。ファルセットの歌声が艶やかに響くタイトル曲や70年代風スウィート・ソウル、ドゥーワップ調のコーラスも流麗なスローチューンなど、憂いと爽やかさが表裏一体の楽曲が多く並ぶ。夜明けのBGMにも最適な大人の音楽集。
※この記事はPen 2022年5月号より再編集した記事です。