バウワース&ウィルキンズの新作は、ワイヤレススピーカーの常識を破る音質が魅力。尾崎世界観が感じた音楽の楽しみ方とは?
バウワース&ウィルキンズ(以下B&W)は、英国発祥の名門スピーカーブランドだ。ロンドンのアビーロード・スタジオやカリフォルニアのスカイウォーカー・サウンドでモニタースピーカーとして採用されるなど、音楽の始まる場所にあるスピーカーとして愛好家から絶大な支持を得ている。一番上の写真のサイドボード上にある、飛行船のような楕円形のワイヤレススピーカー。これが、今回ミュージシャンの尾崎世界観が試聴した「ツェッペリン」。音の第一印象について彼は次のように語る。「基本的には温かみがあり優しい感じですが、最初に高い音がしっかり耳に入ってくるのでサウンドの輪郭が明確です。その後にふくよかな部分が追いかけてくるのがすごく心地いいです」
独特な形姿の本機は、グリル内の中心部に低音用、左右にはそれぞれ中域と高音用、計5基のスピーカーを実装。高音用はパッシブタイプのB&W600シリーズと同じツィーターが採用されている。セットアップは専用アプリを通してワイヤレスで行えるほか、スポティファイコネクトやエアプレイ2、ブルートゥースにも対応。アレクサも搭載し、スマートスピーカーとしても使用できる。
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音楽が生まれる現場に、居合わせたような臨場感
難しい設定をせず簡単に扱えるのに、音は本格派だ。B&Wの設計思想は、録音された現場そのままの音を再生すること。尾崎が高校時代に聴いた海外のパンクバンドを試しに流してみると、荒削りな録音だったことに驚いた。
「音楽をつくる立場からすると逆に怖いですね(笑)。その後にビル・エヴァンスのソロピアノ曲を流してみたのですが、音数が少ないが故に繊細なニュアンスが伝わってきました。このスピーカーはライブ盤を聴くのにもよさそう」
音楽を録る方法は変わらないのに、聴き方だけが変わってしまっていることを彼も痛感している。スマートフォン本体から直接音を流す人もいるように、つくり手が伝えたい本来の音とはかけ離れた環境で聴かれるケースも多い。
「ツェッペリンは、スピーカーで聴くことの大切さを改めて意識させてくれる音質だと思います」
インターネットで音楽を手軽に聴けるようになったからこそ、スマートフォンからではなく、よりよい音をスピーカーから鳴らしたい。ツェッペリンから湧き出す上質なサウンドは、聴き手と音楽との関係を素敵なものにしてくれるはずだ。
問い合わせ先/D&Mお客様相談センター TEL:0570-666-112
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