Tシャツの上から合わせるなら、スタンダードなテーラードジャケットよりも変わり種を。ノーカラーやリネン素材など、軽快さを放つ“ゆる系ジャケット”が今季は揃っている。
在庫のスーツを再構築、存在感放つ傑作コラボ
テレワークで需要の減ったスーツ。その在庫を解体し、再度縫い合わせた変わり種は、「洋服の青山」との協業。1着につき5枚のジャケットを用いた度肝を抜くデザインは、ダブレットらしいサステイナビリティを提案している。どんな体型の人でも着用できるオーバーサイズな設計。¥297,000(税込)/ダブレット×洋服の青山(エンケル TEL:03-6812-9897)
アンコン仕立てによる、リラックスした着心地
90年代初頭にイタリアで流行した、やわらかな印象のアンコンジャケット。さまざまな部位の芯地を省き、ショルダー部分に補強布のみを当てることで美しいAラインを強調している。生地はラオスで手紡ぎされた綿糸を草木染めし、手織り機で編まれたもの。ウールのようにザラザラとした手触りも新鮮だ。¥105,600(税込)/クラス(ウィリー www.wheelieltd.jp)
ボタンも襟も排し、洗練を極めた都会派
今春、メンズがデビューを果たしたイレーヴ。経糸に良質なコットンを、緯糸にヘンプを使用することで、生地の風合いはしなやか。裏地も排した軽やかなつくりでカジュアルな雰囲気を漂わせている。フロントや袖はボタンのないシンプルなルックスで、ノーカラーという点も非常にクール。¥60,500(税込)/イレーヴ(イレーヴ TEL:03-5467-7875)
サラッと羽織りたい、凹凸を活かした軽量素材
リネン×キュプラの収縮差を活かした凸凹感のある生地が特徴。リネンのハリ感とキュプラ特有の光沢感、ワッシャー加工のラフさも魅力だ。風になびくかのように軽量で、肩も落ち、着丈はやや長め。春先のコート感覚で気軽に羽織ることができる。脱着式のショルダーストラップ付きなのも、粋な配慮だ。¥94,600(税込)/ナイスネス(イーライト TEL:03-6712-7034)
※この記事はPen 2022年4月号より再編集した記事です。