Pen Onlineのこのブログ「コラムニスト」に近ごろ連続ポストしている、“京都ならではの魅惑のカフェ”シリーズのラストを飾るのは……ここしかないでしょう、
「スターバックスコーヒー京都二寧坂ヤサカ茶屋店」。
(カフェ記事のアーカイブは、最後のリンクをご参照ください)
清水寺へとつながる古風な日本家屋が居並ぶ通り「二寧坂」にある京町家を改装して2017年にオープンしたこの店。
ご存じの人にはお馴染みの、ご存じない人は驚きの声を上げる店。
大手チェーン店がここまでやるか!と観光名所になっている店。
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店内でしばし時を過ごし気づいたのは、
ここが見事によくできたエンタメ空間ということ。
2度、3度と行きたくなる魅力に溢れてます。
豪華な日本家屋で趣味のいいインテリアの高級店なら、割烹やホテルを含めればそれこそ東京にだっていろいろあるもの。
でも京都二寧坂ヤサカ茶屋店は、贅を味わう店とは少し趣が異なるのです。
(贅沢には違いないですが)
テーマパークっぽいと言いますか。
迷路のように構造が入り組んで、幾つもの部屋にわかれながらドアがないオープンフロアで、客が好き勝手なところに座り、一歩前へ歩くだけで違う何かを発見できる。
2階建て一軒家のなかでテイストを統一させず、雑然とさせた内装のバランスも巧み。
日本家屋の古ぼけたテクチャーと調和した不思議なファンタジー世界。
幼少期に訪れた田舎の親戚の家のような親しみやすさもあります。
メニューは他店と同じで、スタバによく行く人はそこにも安心感を抱くでしょう。
ただ私が撮ったこの記事内の写真は、建築写真のように妙にお堅いですよね。
「写真撮っていいですか?」
「もちろん!」
の愛想のいい店員さんとのやり取りのあとお客さんを避けて撮ったのですが、どうにも店のムードを捉えられず……。
実際にここにいると、薄暗くて柔らかでホッとできて、いろんな要素がいちどに目に入ってワクワクするんです。
「ムードを撮るって難しいなあ」と。
魚眼レンズとかでグイグイ行っちゃうのが正解かもです。
心理描写をするなら。
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全国にはデザインに凝ったお洒落スタバも、「どうだ!」のスゴ技建築のスタバもあるようですが、店内から外に出て150メートル歩いてもずっと古風な和の世界が続き、同じ心持ちでいられる店がほかにあるでしょうか?
(あるなら行きたい)
店は客がつくるものでもあり、スタバですから客の中心は若い女性たち、またはカップル。
風格のある屋敷のなかに今どきな子たちがいるギャップもまた楽し。
和装で正座してる子もいれば、だら〜んと足伸ばしてる子もいて。
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では最後にひとつオマケを。
これはこれで最高。
床石をグレーに変えた丸いグラフィックがたまりません。
庭のある家に入っていく感覚。
コーヒーを飲みたいときはロースター併設のコーヒースタンドに行く機会が増えて久しくスタバから遠ざかっていましたが、また興味が湧いてきた京都の取材出張でした。
All Photos©KAZUSHI
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ファッションレポーター/フォトグラファー
明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
ご相談はkazushi.kazushi.info@gmail.comへ。
明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
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