【Penが選んだ、今月の音楽】
『スターフルーツ』
LA発のネオ・ソウル・トリオの5作目。新世代ジャズとも呼応するコードづかいや甘美なメロディが業界内からも熱く支持される彼らだが、新作では初めてゲスト陣を招集。レイラ・ハサウェイ、アレックス・アイズレーら実力派シンガーや、ラプソディー、イル・カミーユといったフィメール・ラッパーなど多くの黒人女性アーティストが個性を持ち寄り、紅一点のアンバー・ナヴランのささやくような歌声と化学反応。これまで以上にグルーヴィーな音像を描き出す。結成から10年の節目を飾る記念碑的傑作。
※この記事はPen 2022年3月号より再編集した記事です。