各界で活躍する方々に、それぞれのオンとオフ、よい時間の過ごし方などについて聞く連載「MY Relax Time」。第37回は、芸人の狩野英孝さんです。2019年末に開設したYouTubeチャンネルは登録者数127万人を突破(2022年2月現在)。近年はシンガーソングライターや声優としても才能を発揮しています。
写真:殿村誠士 構成:舩越由実
狩野英孝(かの・えいこう)●1982年、宮城県生まれ。高校卒業後に俳優を志して上京し、日本映画学校(現在の日本映画大学)へ入学。卒業後はマセキ芸能社に所属し2003年に芸人としてデビューし、07年頃にナルシストキャラでブレイク。現在はTV番組に出演する他、登録者127万人を超えるYouTuberとしても活躍。
仕事で楽しいと思うのは、つくり手と演者の一体感を感じる瞬間です。テレビに出始めた時期と比べるとコンプライアンスも厳しくなっていますよね。その中でも、いまできる最も面白いことをやってやろうと、現場が団結する時があるんです。もともと、とんねるずさんに憧れてこの世界を目指しました。番組を観ていて、「今日はどんな無茶をやってくれるんだろう」というワクワク感がたまらなくて。もちろん昔のように激しいことはやれなくなったけど、いまだってとんねるずさんの収録では台本通りに全然進まない。予定されていなかったことをやるから、スタッフも演者もみなバタバタ。最近は僕もライブのMCをすることが増えて、予定調和を壊したい気持ちもわかってきました。いつかは憧れの先輩たちのように、たくさんの芸人を相手にMCをするような冠番組をもちたいですね。
実は僕、インドア派なんです。NetflixやHuluを観ていることも多くて。今年の年始は先輩の中岡さん(ロッチ)と品川さん(品川庄司)と有馬温泉に行って、旅館の部屋で『男はつらいよ』とか古い邦画をNetflixでずっと観ていました。そんなこと、家の中でもできるだろうって感じなんですけどね。日の光が苦手で家に篭もってるけど、その分、趣味や好きなものはどんどん発信しています。以前は仕事に支障をきたすくらいやり込んでたゲームも、いまではYouTubeで実況配信している。発信し続けて仕事につながることも増えてますね。好きなことが仕事につながるとやっぱり熱量が違いますよ。休日の話をするつもりが結局、仕事の話になっちゃいました(笑)。
収録の合間に喫煙所で「さっきはこんなことがありましたね」と団欒する時間もありますが、最近は喫煙所そのものが減って現場から遠いケースも多くて。10分くらいの短い休憩時間だと、途中のエレベーターに乗っている時間も加味しながら急いで喫煙所と現場を往復することも。禁煙する芸人も増えてきていて、1日1箱吸うヘビースモーカーの僕としては、寂しい気持ちにもなります。吸える場所が少なくなっていることにがっかりしたこともありますが、社会が変わってきていることを受け入れないといけない。もちろんマナーを守りつつ、それと同時に吸わない人への“配慮”は悟られないようにしています。でもちょっぴりでもいいので、僕たちがマナーを意識していることを、みなさんに知ってもらえたら嬉しいですね。
狩野英孝公式YouTubeチャンネル「EIKO!GO!!」。狩野の魅力満載の配信コンテンツをぜひご覧ください!
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