本映画『永遠ノ矢〜トワノアイ』は昨年7月1日に釧路で行われた舞台の上演記録だ。2019年東京高円寺で上演された宇梶剛士主催『劇団パトスパック』による舞台『永遠ノ矢』は1週間という短い期間で2000人近い来客を記録、また多くの北海道やアイヌ関係者が訪れた。その中で北海道でも上演してほしいとの声が相次ぎ、2021年・夏札幌を始め、道内7か所での上演を予定。しかし、コロナ禍の影響で釧路・平取・北見の3か所のみの公演に。観ることが出来なかった北海道の人のため、今回の映画が企画された。
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それぞれが考えさせられるストーリー
東京でぼんやり暮らすひとりの若者。家を出て北海道で暮らす兄を探しに訪れた北の大地で アイヌに起因する自身のルーツを知るとともに『アイヌ文化の魅力』や『アイヌの人々の優しさ』を体感。しかし、同時にその裏にある『アイヌの悲しい歴史』や『今も根強く残るアイヌ差別』を知ることとなる。そして『アイヌであることの葛藤』を抱えながらも未来に希望をもって生きる人々やアイヌの血は流れていなくても、アイヌ文化の伝承に携わる若者とのかかわりの中で自身の生き方を見つめ直し、短い期間の中で人間として成長を遂げるストーリー。
『永遠ノ矢(トワノアイ)劇場版』
監督/上林昌嗣
出演/宇梶剛士、金井良信ほか 2022年 日本映画
2時間08分(予定) 3月12日よりシアターキノにて上映