〈ドライヤー〉
Lift Dryer(リフトドライヤー)
マスクの下ですっかり凝り固まってしまった表情筋を鍛えるのにぴったりのアイテム、「リフトドライヤー」が、2021年の秋、ヤーマンから登場した。コードを除けば400gちょっとという超軽量のコンパクトなヘアドライヤーに、リフトヘッドというアタッチメントを取り付けると、美顔器として使うことができる。髪を乾かす前に行うことで、“リフトケア”を毎日の習慣の中に取り入れられる一台だ。
なにより、ヘアドライヤーとしての機能に優れているのがいい。独自開発の「小型高速ブラシレスDCモーター」が搭載され、精密に制御された約60℃の低温かつ大風量の温風で髪を根元から乾かし、ふんわり仕上げる。プラスとマイナスのイオンを同時に発生させることで、髪の静電気を瞬時に整えてくれるので、なめらかでまとまりのある髪になるのも魅力的だ。
リフトヘッドを付けると、自動で美顔器モードに。フェイスモードでは肌に押し当てるだけで、毎分約6000回の振動ケアをもって表情筋に働きかけ、よりしなやかに。リフトケアのための土台をつくる約39℃の温感や赤色LED、そして肌に潤いを与えるイオン導入などの機能も搭載されている。スカルプモードにすれば、約50℃の温感と振動で、固まった頭筋をゆるめてリフトケアできるという仕組みだ。
片頬4カ所、おでこの片側で2カ所、スタンプを押すように肌に当てるだけと使い方も簡単。2通りのリズムの振動が終わったら、次の場所に当てるというやり方で移動していくと、左右合計12カ所を2分30秒ほどで終了する。続いて、濡れた髪をかき分けるように頭皮にも当てていき、最後にリフトヘッドを外して髪を乾かすという流れ。一連の流れがスムーズなので、美容家電っぽさがなく使いやすい。
マットなゴールド、グレー、ホワイトの3カラーの展開で、デザインもスタイリッシュ。パートナーに贈っても喜ばれるに違いない。
神原サリー
新聞社勤務を経て「家電コンシェルジュ」として独立。豊富な知識と取材をもとに独自視点で発信。東京・広尾の「家電アトリエ」をベースに、テレビ出演や執筆、コンサルティングなど広く活躍中。
※この記事はPen 2022年2月号「日本の建築、ここが凄い!」特集より再編集した記事です。