造り手のこだわりが詰まったヴァンナチュールは、個性の宝庫。現地のワイナリー訪問をライフワークにし、ワインのオンラインショップの店主を務める鈴木純子が注目する5本をセレクト。一期一会の味を、自由に楽しんで。
VIN NATURE Rosé|
1. ボージョレ発の、ピュアな辛口ロゼ。
ドメーヌ・デ・グロット
ドライ・パラダイス 2020
ノンフィルターで造られるペティアン(フランスの弱発泡性ワイン)。名前のとおり、きりっと辛口で、ブドウはガメイ100%。アプリコットの風味とじんわり広がる旨味が心地いい。乳酸発酵のため、ピクルスなどの発酵食品とよく合う。
●750ml ¥3,850/ぶどうモンスター tel:050-5856-8329 Instagram:@budomonster_ytkg
2. チャーミングな一杯には、日差しが似合う。
アラン・ルナルダ=ファッシュ
ビュジェ・セルドン
メトード・アンセストラル 2020
黒×白でまとめたデザインが目を引く1本。ドメーヌは、フランス・ジュラで代々続く、ルナルダ=ファッシュ家だ。この土地の伝統的な手法を用い、補糖や酒母の添加をせずに瓶内で自然発酵。イチゴを連想させる味わいで、リフレッシュにぴったり。
●750ml ¥2,970/野村ユニソン tel:03-3538-7854 http://unison-wine.com
3. イタリア生まれのゴキゲンな自然派。
レ・コステ
リトロッツォ ロザート 2020
ふたりの男性が豪快にワインを飲むエチケットさながら、ひと口味わえば、がぶ飲みしたくなるはず。サンジョヴェーゼ、メルローなどを直接プレスするため、種や果皮を漬け込むマセラシオン(醸し)はなし。するする飲める仕上がりに。ロザートは生産がない年もある。
●1,000ml ¥3,850/エヴィーノ tel:非公開 www.evino33.com
4. 日本のピノからあふれる、優しく豊かなアロマ。
こことあるシリーズ
10Rワイナリー × ココ・ファーム・ワイナリー
ぴのろぜ 2019
醸造家の憧れ、北海道余市の木村農園のピノ・ノワールを100%使用したロゼは、冷涼な大地が生んだ強い酸がアクセント。野生酵母や野生乳酸菌で発酵、澱と熟成することでまろやかで複雑味がある日本のロゼが誕生した。
●750ml ¥3,000/ココ・ファーム・ワイナリー tel:0284-42-1194 https://cocowineshop.com
5. アペロも食事もOK!赤系果実たっぷりの味わい。
ドゥ・ヴァン・オー・リアン
ジャルシネ ペティアン 2019
フランス・ロワールで、ビオロジックで育てた固有の黒ブドウ。手摘みして自然酵母発酵、コラージュ(清澄)も行わないことで、自然の味を詰め込んだような風味が魅力。王冠を開けた時の、フレッシュな赤~黒系果実の香りがたまらない。
●750ml ¥4,500/ブルブル tel:050-5576-7533 https://bulbul.co.jp/wine-shop
*「フィガロジャポン」2021年12月号より抜粋
※この記事はmadamefigaro.jpからの転載です。