個性が光る! ナチュールのオレンジワイン5選

  • photography: Nao Shimizu
  • styling: Reiko Ogino
  • selection: Junko Suzuki
  • collaboration: Utuwa
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造り手のこだわりが詰まったヴァンナチュールは、個性の宝庫。現地のワイナリー訪問をライフワークにし、ワインのオンラインショップの店主を務める鈴木純子が注目する5本をセレクト。一期一会の味を、自由に楽しんで。

VIN NATURE Orange|

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※オレンジワインは、白ブドウを果皮ごと仕込んで造る、オレンジ色のワインの総称。ワイン発祥の地ジョージアで、土中に埋めた壺クヴェヴリで発酵した伝統的な白ワインが起源とされる。

1. 芳醇なアロマの中に、どっしりと広がる果実味。
イル・チェンソ
プラルアール2017

イタリア・シチリア島で栽培されるカタラットを2週間以上皮ごと醸したワインは、紅茶のような黄金色。熟したアプリコットを思わせる芳醇なアロマに、軽やかな飲み口ながらどっしりとした果実味。時間とともに穏やかになる味の変化まで楽しみたい。

●750ml ¥3,850/ヴィナイオータ tel:029-896-5700
http://vinaiota.com

2. 120日間マセラシオンした、人気ワイナリーの個性派。
パルティーダ・クレウス 
カルトゥシャ・ベルメイ・ブランコ CX 2019

イタリア人醸造家がスペイン・カタルーニャで土着品種を復活させて造るワインは、アーティストによるエチケットがモダンな印象。120日間ものマセラシオンによって、白ブドウをサーモンピンク色のワインに。香ばしさ、磯のミネラルや塩味が光る、個性的な味。

●750ml ¥4,730/BMO tel:03-5459-4334 www.naturalwine.jp

3. ハーバルな香りと、やわらかな旨味が心地よい。
ジョルディ・ロレンス
ブラン・シンコ・シエテ 2018

スペイン・カタルーニャで代々続く農家に生まれた造り手は、壷を地中に埋めるジョージアの伝統的な醸造法を採用。ハーバルな香りに爽やかな苦味とやわらかな旨味が続くワインは、鶏肉料理とともにさっぱりと。果実味が広がるため、時間をかけて飲むのも◎。

●750ml ¥3,630/ディオニー tel:075-622-0850 www.diony.com

4. フルーツバスケットのような果実のフレッシュ感を表現。
ローランルブレ
ソーヴィニエンヌ 2019

フランス・ロワールで、材木会社を営んでいたオーナーがビオロジック農業を取り入れてブドウを栽培。房ごと12日間醸し、複雑味を引き出しつつ軽やかでフレッシュな果実味あふれるワインに。ほのかな柑橘系の香りに、ハーブたっぷりのベトナム料理を合わせて。

●750ml ¥4,400/ダブリュー tel:非公開 https://winc.asia

5. ジョージアの伝統に倣った、エキゾティックな味わい。
ニコロズ・アンターゼ
ルカツィテリ 2017

芸術家一族で育った造り手は、8000年に及ぶジョージアの伝統的な醸造法に原点回帰。樹齢100年超えの地元品種ルカツィテリを栽培し、クヴェヴリを地中に埋めて醸造。強い酸味と旨味が凝縮されたエキゾティックな味は、中華やアジア料理と相性抜群。

●750ml ¥4,400/ラシーヌ tel:03-6261-5125 http://racines.co.jp

*「フィガロジャポン」2021年12月号より抜粋

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※この記事はmadamefigaro.jpからの転載です。