とうとう季節は冬本番。機能性抜群の進化系からトレンドに左右されない傑作、ベストを組み合わせたような変化球まで、豊富に揃うロングコートの中からお気に入りを選びたい。
視線を集める、華やかなチェックとドレープ
ハンガリーのブダペストを拠点とし、2006年にスタートしたナヌーシュカ。こちらはウールとシルクの混紡素材による美しいドレープが印象的なコートだ。ベルトの付いた袖と直線的に強調された襟とが、トレンチスタイルを彷彿させる。赤、黒、茶、ベージュの4色で形成されたチェック柄も目を引く。¥140,360(税込)/ナヌーシュカ(ヒラオインク TEL:03-5771-8809)
使い勝手を追求した、機能的ダッフルコート
クラシカルなダッフルコートを機能的に進化させた一着。ドイツのファブリックメーカー製のローデンクロスを使用し、防風性、撥水性、保温性、耐久性を備えている。首元もチンストラップではなくアノラック風のデザインを施すことで風の侵入を防止。写真の黒の他、青、ベージュの3色展開。¥105,600(税込)/ポリプロイド(ライコス TEL:03-5829-3501)
スタイルを選ばない、男の色気あふれる傑作
メランジの糸で織られたツイル組織のブリティッシュツィードで、素材の立体感が際立つ。背面にベンツはなく、比翼仕立てでスッキリさせた。それでいてゆるやかに落ちるラグランスリーブが色気を放つ。1940年代のUSミリタリーコートをベースにしつつ、時代に左右されないデザインに。¥198,000(税込)/ユーゲン(イデアス TEL:03-6869-4279)
ステンカラー×ダッフルで、自由な着こなしを
ステンカラーコートの上にダッフルのベストを組み合わせたような変形コート。写真のようにベストをアウター使いする他、インナーとしても着用できる。経糸にカシミア100%、緯糸にカシミアとアクリルをブレンドしたオリジナルの糸を使用したメルトン素材。カシミアの自然な色を活かした、優しい色みもポイント。¥264,000(税込)/ワーダー(ワーダー https://warder.jp)
※この記事はPen 2022年1月号「CREATOR AWARDS 2021」特集より再編集した記事です。