「東京デザインスタジオニューバランス」(以下、TDS)は、アメリカ本国と日本チームが連携して、実験精神溢れるファッション性の高いアプローチを行う特別なライン。2018年からはじまり、20年には東京・日本橋浜町にデザインオフィス兼ショップ「ティーハウス ニューバランス」をオープン。独自の道を歩むスタイルを世界へ発信する拠点になっている。
次々にユニークなプロダクトを手掛けるTDSが、シリーズとして展開するスニーカーが「TDS 574」だ。目を引く斬新なポイントは3つある。ひとつは、靴底が分厚いシャークソールなこと。ふたつめは、コバが張り出す革靴風ディテールがあること。さらにもうひとつ挑戦的なのが、アッパーからNマークが取り外されたことだ。
21年12月4日(土)に発売されるのが第三弾となるモデルで、黒レザーをまとい原型がレトロスニーカーなことを気づかせないほどクールに進化した完成形。アッパーのベースは第一弾、第二弾と同様の1980年代モデル「574」だが、スポーツシューズらしさを残す配色だった従来品とは顔つきがまったく違う。あたかも新時代のドレスシューズが誕生したかのようだ。パンツの裾を被せればスポーティなヒールパーツが隠れるので、ジャケパンの服装にもばっちり合う。
見た目の重厚さに対して、歩きやすさはまさしくスニーカーなのも見逃せないポイントだ。踏み出せば足裏がしなやかに曲がり、返りのいい靴底がすっと元に戻る。踵の着地はクッション性豊かで、驚くほど柔らかい。世界最高品質と評される靴底メーカーのイタリア・ビブラム社とニューバランスが、このモデルのために開発しただけのことはある性能だ。
コロナ禍になる前、「そろそろスニーカーより革靴」というトレンドが広がってきたものの、ドレスアップして外出する機会を失って一気に冷え込みスニーカー人気がそのまま続いた。行動制限が減ってきたいま、再び革靴にスポットライトが当たるかもしれない。両方の特性を兼ね備えたハイブリッドのTDS 574 ブラックこそ、ワードローブに加える意義のある良作だ。
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ニューバランス ジャパンお客様相談室
TEL:0120-85-0997
https://shop.newbalance.jp/shop/pages/tokyodesignstudio.aspx
ファッションレポーター/フォトグラファー
明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
ご相談はkazushi.kazushi.info@gmail.comへ。
明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
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