ビエンナーレが1年遅れで開催、政治的二極化を憂うメッセージを発信

  • 文:仁尾帯刀
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SÃO PAULO サンパウロ
ブラジル

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photographs by Tatewaki Nio

パンデミックにより1年延期された、第34回「サンパウロ・ビエンナーレ」が9月にスタート。ヴェネツィアに次いで長い歴史を有するサンパウロ・ビエンナーレは、南半球のアート表現を発信する場として、その地位を確かなものとしている。

今回のタイトル『暗いけど、私は歌う』には、政治的な二極化が進んだボルソナロ政権下での不安が表現されている。環境や政治経済の問題など、不透明感の高い世界にあって抵抗や変化を呼び起こす作品が、多く展示されていた。参加アーティストは南米出身者を主とする91組。日本からは田中功起と毛利悠子の作品が紹介されている。

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