オードリー・タンと 86歳のプログラマー若宮正子が対談。「楽齢」時代を自分らしく生きるためのデジタル活用とは?

  • 文:玉居子泰子
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台湾と日本のアーティストらが参加する文化交流イベント「Taiwan NOW」で、11月10日に東京と台北をつないで実施されたスペシャル対談がおこなわれた。登壇者は台湾デジタル大臣の唐鳳(オードリー・タン)氏と、86歳のプログラマー若宮正子氏だ。

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「デジタルを学ぶことで高齢者の孤立解消や生き甲斐に繋がる」と語る若宮氏。この日、着用していたブラウスは、エクセルアートを用いたオリジナルデザインだ。

テーマは「デジタル時代に、幸せに生き続けるには?」。若宮氏はゲームアプリ開発やエクセルアートに挑戦した体験から、「高齢者こそデジタルを学ぶべき。人とつながると、世界も広がる」と同年代のIT活用を呼びかけた。オードリー氏は、「台湾のコロナ対策アプリ『マスクマップ』は祖母やその友人たちのダメ出しなしには実現できなかった」と高齢者への敬意を、ユーモアを交えて語る。

若者、子育て世代、高齢者……だれ一人取り残さないことが大切と二人の意見は一致。国境や年齢を越えて意見を交換し合い、ITを駆使することで、社会はより良くなると確認し合った。

対談動画アーカイブはこちら

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若宮氏の発言に笑顔でうなずくオードリー氏。ユーモアを交えながらのトークは1時間半以上続いた。
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対談は東京会場「誠品生活日本橋」と、台北会場「誠品書店」をつないでリモートでおこなわれた。

オードリー氏が「まさにデジタルとアナログが融合した素敵な世界」と表現したTaiwan Nowのバーチャル会場。PCやスマホからいつでもログインでき、同じ時間に閲覧中の人たちの盛り上がりを感じられるメタバース空間だ。丸の内で行われているリアル会場KITTEの展示とあわせて、11月14日(日)まで。ぜひこの機会に楽しんでほしい。

Taiwan NOW バーチャル会場

Taiwan NOW メイン会場

東京都千代田区丸の内2丁目7−2 KITTE
会期:10月30日〜11月14日
公式サイト:https://www.taiwannow.org/

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※開催日時・内容などは変更となる場合があります。事前の確認をお薦めします。