「美食を訪ね歩き、素材の大切さを知りました」と、オーナー望月美緑さんは言う。野菜ソムリエの資格をもち各地から野菜やフルーツを取り寄せてきた。
「お芋の水分を飛ばさないよう低温で90分焼いて冷蔵庫で冷やしたところ、贅沢なスイーツになりました」。自然な甘さを最大限に引き出したさつま芋の味を多くの人に知ってもらいたいと、9月に芋専門のカフェを麻布十番にオープンした。
独自の手法で熟成し焼き上げた宮崎産の紅はるかは、しっとりと瑞々しい。熟成焼き芋が主役のテリーヌは、フレンチレストラン「釜津田」との共同開発で生まれたスイーツだ。無添加で仕上げ、和三盆の優しい甘さを湛えたアーモンド香る生地が、熟成焼き芋の濃厚な風味を引き立てる。オーガニックコーヒーや紅茶と合わせて堪能したい。
望月 Mochizuki
住所:東京都港区麻布十番3-7-4 1F
営業時間:12時~18時L.O.(月〜土)、11時〜18時L.O.(日、祝)
定休日:火(祝日の場合は営業、前の月曜もしくは翌水曜休)
www.mochizuki-cafe.com
※新型コロナウイルス感染防止の諸事情により、営業日時や販売期間が変更になる場合があります。
※こちらはPen 2021年12月号「腕時計、この一本と生きる」特集よりPen編集部が再編集した記事です。