桃や桃太郎ではない、“それ以外”の魅力を探しに岡山へ

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    ビームスジャパンの鈴木修司です。
    第4回の旅の舞台は“晴れの国”岡山です。岡山県は“晴れ”の日が多く、瀬戸内海に面して温暖な気候で、自然も豊かで美味しいものも多いことから、そのように呼ばれています。

    ここ最近訪れることが多いのですが、まさにそのように思います。雨が降っている記憶はほとんどなく、気候だけでなく人も優しく、何よりも美味しい食べ物に溢れています。岡山の名産品といえば、桃太郎から連想されるように桃や葡萄などの果物、瀬戸内海で獲れる海の幸だと思うのですが、じつはそれ以外にも沢山の魅力的なものがあります。

    余談ですが、岡山駅を降りると立派な桃太郎の銅像が出迎えてくれ、繁華街に繋がる道路は“桃太郎大通り”、お土産物のパッケージなどにもしつこいくらいに登場して、街中のそこかしこに桃太郎の影を見ることが出来ます。桃太郎推しは、かなりのものです。なので、桃や桃太郎ではない、それ以外の岡山の魅力を紹介したいとお節介に考えています。

    じつは私、その“それ以外の産品”に関わった仕事をここ数年でしています。
    最近はだいぶ知られてきたものだとジーパンなどに使われる高品質なデニム生地や製品がありますが、学生服の一大産地でもあります(某有名メーカーのいくつかは岡山です)。ほかには備前焼に代表されるような工芸品もありますし、県北の美作地域の肉食文化も要注目です。

    またまた前置きが長くなりました、そのいくつかを紹介します。私が勤めるビームスでも沢山見ることが出来る岡山県は児島を中心とした地域で生産されるデニム生地の評価は年々上がり、いまでは世界的なブランドとなったと言っても過言でないと思います。残念ながら伺った時はコロナ禍で閑散としていましたが、児島にある“KOJIMA JEANS STREET”には沢山のデニムメーカーのショップが立ち並んで、お買い物にも散策にも絶好な場所です。

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    岡山県・児島にある“KOJIMA JEANS STREET”

    この秋に予定の岡山県産品をビームスジャパンでプロデュースさせて頂く企画の中でも、ちょっと面白いデニム商品を仕込んでいます(まだ内緒ですが、デニムの端材を使用した新たなもの)。

    話は変わって、美作地域の中心である津山市の肉食文化も見逃せません。津山ではかなり昔からその文化を見ることが出来ますが(日本人が肉を一般的には食べていない頃から)、何故か地元の人たちはホルモン肉に合わせて“瓶チュー”と呼ばれる瓶に入ったレモンハイを一緒に飲んでいるのです。もちろん私も試しているのですが、想像以上に合います。こってりとした味付けのホルモン肉をチューハイで流し込むスタイルは、男気に溢れ魅力です。

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    当新田食堂のホルモン焼き

    写真にあるのは津山ではなく岡山市内で頂いた、うどんや野菜たっぷりのホルモン焼きですが、これが美味いのです(当新田食堂)。

    ちょっと強引ですが、うどん繋がりでお話させて頂くと、“岡山のうどん”も美味いです。地図で見れば一目瞭然ですが、うどん王国の香川県と瀬戸内海を挟んでお隣なので、“うどん食のレベル”が相当のものです。街中にうどん屋さんも多いですし、私も岡山県を訪れると昼食のほとんどで頂きます。
    ちなみに前回の岡山出張の際に仕事場のすぐそばで連日に頂いた“肉うどん”が最高でした。

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    岡山県は色んな魅力的な産品があるという話をしたかったのに、結局今回は食べ物の話が多くなってしまいました。何はともあれ、“晴れの国”岡山は魅力的なところです。

    鈴木修司

    BEAMS JAPAN クリエイティブディレクター

    1976年、三重県松阪市生まれ、ビームスと同い年です。年間120日近くを旅に費やし、日本各地の様々な場所で魅力的なモノ・ヒト・コトに関わる仕事をしています。肩書きは“BEAMS JAPAN”のクリエイティブディレクター、日本に関係することあれば比較的なんでも来いのスタンスです。大学などで講師を務めることも。『銘品のススメ』著者、『都道府県おでかけ図鑑』監修。

    鈴木修司

    BEAMS JAPAN クリエイティブディレクター

    1976年、三重県松阪市生まれ、ビームスと同い年です。年間120日近くを旅に費やし、日本各地の様々な場所で魅力的なモノ・ヒト・コトに関わる仕事をしています。肩書きは“BEAMS JAPAN”のクリエイティブディレクター、日本に関係することあれば比較的なんでも来いのスタンスです。大学などで講師を務めることも。『銘品のススメ』著者、『都道府県おでかけ図鑑』監修。