グランドセイコーは、「世界に挑戦する国産最高級の腕時計をつくる」という強い志から1960年に誕生。高精度なムーブメントと日本人の美意識を表現したデザインで近年、国内外、年代を問わず幅広いファンを獲得してきた。3つのメインコレクションから注目モデルを紹介する。
【GRAND SEIKO】歴史と特徴
セイコーから独立した世界ブランドに成長
1881年に開業した服部時計店がセイコーのルーツ。精工舎を1892年に設立して、日本の本格的な時計作りがスタートした。「グランドセイコー」は、時計王国スイスに追いつき追い越すことを目標として1960年に誕生。伝説的な高精度モデルを数多く開発してきたが、1969年にクォーツ時計が登場して生産量は徐々に減少。88年に高精度クォーツモデルで復活を果たし、98年には待望の機械式モデルも再登場。2010年にはグローバル展開を開始して、国内外で高い人気を獲得したことから、2017年にはセイコーから独立したブランドとなった。搭載ムーブメントは機械式、クォーツだけでなく、セイコー独自のスプリングドライブもラインナップ。熟練職人による丁寧な仕上げも高く評価されており、歪みのない艶やかな鏡面をつくり出すザラツ研磨も得意技の一つ。2020年には毎秒10振動(毎時3万6000振動)のハイビートでありながら、約80時間というロングパワーを誇る「キャリバー 9SA5」を発表。国産という枠を超えて、世界ブランドとしての成長を続けている。
人気モデル①ヘリテージコレクション
腕時計の本質を追求するグランドセイコーの王道
「腕時計の本質を極める」というブランドの姿勢を強調した最もバランスのとれた王道コレクション。現在まで続くセイコースタイルを確立した「44GS」(1967年発売)のデザインコードを強く反映したモデルも多い。スタイルは無駄のないミニマルだが、視認性や使い心地などが徹底的に追求されており、長く飽きることなく愛用でき、ビジネスシーンにもフィットする。ベルトは湿度の高い日本の夏でも使いやすいブレスレットが主流。写真の「SBGA211」はセイコーが独自開発したスプリングドライブを搭載。ゼンマイを動力源としながら、ICと水晶振動子で制御するという第3の機構であり、秒針がダイヤルの上を滑らかに回転するスイープ運針も特徴。
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人気モデル②エレガンスコレクション
フォーマルなシーンに似合う煌びやかなドレスタイプ
結婚式や記念日など、人生の特別なシーンにふさわしいモデルを展開するコレクション。タキシードなどの礼装も前提としたドレスタイプが少なくないため、手巻き式の薄型ケースを中心にラインナップ。ベルトも高級素材を使用した革製ストラップが多い。写真の「SBGW258」も手巻き式でクロコダイルストラップをコンビネーション。1960年に発売された初代グランドセイコーの復刻モデルだが、ケースを35㎜から38㎜にサイズアップするなど、当時の雰囲気を残したまま現代的にブラッシュアップしている。
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人気モデル③スポーツコレクション
ハイスペックな実用性と洗練されたデザイン性が両立
ダイバーズウォッチやクロノグラフなど、機能的で実用性に優れたタフなスポーツモデルが揃ったコレクション。デザインも洗練されており、都会のデイリーユースとしても違和感のないモデルが多く、海外でも評価されている。近年は硬度が高く傷がつきにくいセラミックをケースやベゼルに使用するなどバリエーションを拡大。写真の「SBGJ237」は毎時3万6000振動のムーブメントを搭載したGMTモデル。ハイビートのテンプは、高速回転するコマが倒れにくいのと同じで精度の安定性が高い。堅牢なケースに20気圧の日常生活用強化防水なので、想定外のアクシデントがあり得る海外渡航でも安心してアクティブに使用できる。
問い合わせ先/セイコーウオッチお客様相談室 TEL0120-061-012
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