お金持ちと貧乏人は何が違うのか。お金持ちの目線とお金が貯まらない人の目線を解説しよう。お金が貯まらない人は、「目先のお金」のことしか考えていない傾向が高い。わかりやすく言えば、その場しのぎでお金を使っている、ということだ。その場しのぎでは、いつまで経ってもお金の悩みを解決することはできない。毎月ギリギリの生活をして、自転車操業のような状態では、お金に余裕が生まれることがないからだ。
意外にも、高収入でも「目先のお金」しか考えられない方も多い。お金が貯まるのには、時間がかかる。生活費を切り詰めても、節約には限界があるからだ。だから少額でもコツコツ積み立てるしかない。例えば、あなたはノドが乾いていたとしよう。一滴しか出ない蛇口の水をコップ満タンになるまで待つことができずに、半分くらいになったところで水を飲んでしまうのが、お金が貯まらない人だ。十分に貯まるまで我慢できずに使ってしまうから、いつもお金に困ってしまうのだ。お金持ちの人ほど、コップが満タンになるまで待って、さらにコップからあふれた水だけで生活できるように考えている。つまり、資産から生まれる利益だけで生活ができないか考えているのだ。
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お金が貯まらない人の特徴その1
→安いから買う
お金が貯まらない人は、貧乏ループができているのかもしれない。貧乏ループの怖いところは本人が気付いていないことだ。特に買い物に行く店が安売店ばかりという、あなたは要注意だ。安売店で、購入するのは節約で賢く買い物できていると、思い込んでいるのだ。値段だけで判断してしまい、たいして欲しくないのに「安いから」という理由で購入してしまう。例えば、洗剤などのセット販売。家の在庫を把握していないのでセットで購入したら、同じ洗剤が家にあった、なんてことになりがちだ。
そんな あなたは、こんな貧乏ループに陥ってないだろうか?「お金がない」→「幸せを感じない」→「ストレス発散にお金を使う」→「お金がない」。お金があったら、日々のストレスを解消するかのように洋服を買ったり、外食をしたり、酒を飲んだり……。お金をバンバン使ってしまうのだ。「お金を使う=幸せ」と勘違いしている。
逆にお金持ちの人は、お金を使うのがとても上手だ。値段が安くても、欲しくないものにはお金は出さない。だが本当に欲しいものには、お金をかける。貧乏ループに陥っている人は物が「安ければ安いほどいい」というところに価値観を置いてしまいがちだ。安いからといって洋服を買ったり、安いからといって飲食店でご飯を食べたり、安い居酒屋だから、酒を飲んだり、お金があると「安い」というだけでたいして欲しくないものにお金をつぎ込んてしまうのだ。
もちろん、すべて高いモノを購入するということではない。欲望をコントロールすることだ。「ときめかないモノは、処分する」と、いう方がいたがそもそも、ときめかないモノを購入しない。コレが正解だろう。
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お金が貯まらない人の特徴その2
→レシートを見ない・もらわない
他にも、こんな特徴がある。「レシートをもらわない・中身をみない」のだ。コンビニやスーパーで買い物をした時のレシートをもらわない人もいる。レシートをもらわない、またはもらってもレシートの中身を確認しない人はお金が貯まらない。レシートには、いつ、どこで、いくら使ったなどの情報が詰まっている。家計管理や生活費の節約に必要な情報を見ていないのでお金が貯まらないのだ。
「ついで買いをしてしまう」のもお金が貯まらない人だ。レジ横の商品やコーヒーショップのクッキー、ネットショッピングなどで、ついで買いをしていないだろうか。ネットショッピングで「まとめ買いがお得!」など、必要以上の量を買ってしまったり、レジ横に陳列された商品を「ついで」に購入したりしている人は、店舗のカモ状態だ。店舗側は、顧客心理を研究して陳列を考えている。筆者は過去にホームセンター向けの専門誌で顧客心理を利用した陳列記事を書いていたことがあるので、よく知っている。店舗側の意図がわかれば「これからは、店に乗せられないようにしよう」と、気付けるようになりムダ使いを抑えられる。
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お金が貯まらない人の特徴その3
→時間にルーズ
時間にルーズな人は、お金にもルーズな傾向が高い。よく遅刻する人は「ちょっとくらいいいや」という考え方をしがちだ。「少し遅刻しても大丈夫だろう」という考えは「ワンコインくらいなら、使ってもいいよね」という考えと同じことなのだ。
小さな浪費癖は、徐々に大きな浪費に変わることもあるので注意して欲しい。また、収支を見直す時間がないからお金が貯まらないと言う方は、生活習慣から見直すべきだ。時間をつくるためには、次のような行動を実行することをおススメする。
・1日の行動リストを作成して優先順位をつける
・必ずやるべきことはルーティーン化する
・作業にかかる時間を把握して設定時間を考える
時間は、お金持ちでも貧乏人でも平等だ。時間は自分でつくるしかない。時間に余裕が持てるよう工夫することだ。
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お金持ちとお金が貯まらない人の違い
お金持ちになれる人とお金が貯まらない人の違いをお伝えしよう。お金が貯まらない人は「暮らしに困らないレベル」を目指しているのだ。お金が貯まらない人は、攻めの姿勢ではなく守りの姿勢でお金に向き合っている。どんなスポーツでも、守りに徹していては、「勝利」は掴めない。積極的に攻めたチームが勝つことが多い。だが、お金のことになると「守りの姿勢」になりがちなのだ。
安全と安定を望むあまり、成功や豊かさまで頭が回らなくなってしまうのだ。あなたの人生のゴールの本当の目的は何なのか。それを考えて行動しているのだろうか。大金持ちのゴールは、巨万の富を築き経済的自由を手に入れた暮らしをすることだ。一方、お金が貯まらない人のゴールは「暮らしに困らない」ことなのだ。ここがお金持ちと違う思考だ。暮らしに困らないだけのお金を稼ぐことが目標ならばそこが終着点で、それ以上お金が入ってくることは、ない。快適な生活をめざすだけでは、お金持ちになれない。要するに、あなたのゴールが「快適な生活」だったら、お金持ちには決してなれない。
例えば、気分転換のために訪れたレストランで値段を見て注文をするか、値段を気にせずに注文できるのかの違いなのだ。中流階級の方は、値段を見て注文する。お金持ちの方は、値段を見ずに注文する。値段を見て注文している限りは、まだまだ「お金が貯まらない人」レベルだ。貪欲に年収も資産総額も大きくしたい。そう思える人こそ、お金持ちになれるのだ。
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【執筆者】
川畑明美●ファイナンシャルプランナー 「私立中学に行きたいと」子どもに言われてから、お金に向き合い赤字家計からたった6年で2000万円を貯蓄した経験をもとに家計管理と資産運用を教えている。https://www.akemikawabata.com/