こんにちは、岩田リョウコです。現在、新刊の絶賛執筆中で、毎日「う〜ん、あ〜書けない」「あ〜も〜やだ」とひとりブーブー言いながら書いています。そんなブーブーが一気に「思いを本にしてたくさんの人に届けられるなんてしあわせ！」とわたしを別人に生まれ変わらせてくれる装置があります。

サウナです。

みなさん薄々気づいているかもしれませんが、サウナといえばおじさんの薗という時代はとっくに終わっています。今回は、今サウナってこんなことになってんのかー！とびっくりしていただこうと思います。

東京・神田錦町に「神田ポートビル」爆誕したのが今年4月。ここに立ち寄ることで人と人が繋がり、自由に行き来できる「港」のような場所にどんどん育っていっている気がします。

1階のテーマは「カルチャー」。株式会社ゆかい、カフェ、ショップ、ギャラリー。ショップにはサウナ関連の書籍もたくさんあります。随時写真や作品の展示もおこなわれていて、来るたびに違う姿を見せてくれるまさにカルチャーに触れられるフロア。

奥に行くと隠し茶室！コーヒーを飲んだり、座って本を読ませてもらったり、ちょっと寝っ転がったり。始めて来てもなぜか、畳でゴロっとできちゃうのは、このポートビルの自由な雰囲気のおかげだと思います。

さて、下に降りて地下1階のテーマは「ウェルビーイング」。神田という東京のど真ん中で自然と繋がることのできるサウナ「SaunaLab Kanda（サウナラボ神田）」があります。サウナはこうあるべき、というのを一旦全部とっぱらって、サウナの概念にとらわれない、自分を元あるところに戻すことができる。そういう場所です。

奥にはサウナマーケット！正直、本場ヘルシンキのサウナショップにも勝る品揃え。わたしの著書『週末フィンランド』『エンジョイ！クラフトビール』『コーヒーがないと生きていけない！』『HAVE A GOOD SAUNA!』全種類、サウナ関係ないものまで取り揃えてくれています。博愛！ありがとうございます。

サウナは男女別なので、裸で自分を思いっきり開放できます。サウナはやっぱり何もつけない全裸が一番気持ちい！家ではない場所で裸になるだけで人間なにか、背負っているものをおろせるものです。まずSaunaLabは、サウナは熱くて汗かいてどろっとしたイメージをひっくり返してくれます。ここはフィンランド式サウナ。温度は75度ほどで、じんわり暖かいくらい。ストーブの上にのせられた石に水をかける「ロウリュ」で蒸気をあげると体がしっとりした毛布につつまれているような気持ちに。

（撮影用に水着を着ていますが、いつもは素っ裸です）

もう一つここの特徴としては、水風呂がありません。サウナのあとに体をクールダウンするのはマイナス25度のアイスサウナ！フィンランドの最北ラップランド地方で真冬にサウナから出て吹雪の中にいるのと同じ感覚です……でもここは、神田なんですよね（笑）

サウナは女性側に2つ。男性側に3つ。女性、男性ともにメインのフォレストサウナと、それぞれにアイスサウナがあります。

女性側にはIKEサウナ。池です。サウナ室に池があります。そして畳。茶室にいるような気持ちです。これ、フィンランドの人に見せたいなぁって思います。

さらに驚くべきは、土の部屋。サウナの中に生態系がありました。最初に申し上げたように「サウナの概念は一旦とっぱらって」とはこのことです。

男性側はOKEサウナ。桶です。巨大な桶に入れるんです。いつもは桶から水を汲んでロウリュしてるのに、自分が桶に入っちゃうんですから。それで桶の中で桶からロウリュしてるんですから、不思議な感覚です。

オフィスが立ち並ぶ神田で、仕事帰りに自然に飛び込める場所、それがSaunaLabです。完全予約制なので、たくさん人がいてだめだったなんてことはなく、少人数でゆっくり入れます。帰りに1階でサウナブレンドコーヒーをいただくのがおすすめです。

サウナって今、こんなことになっているんです。ただ汗をかく場所ではなくて、自然と繋がって自分を癒すところなんです。わたしは特に女性のみなさんに、もし疲れていたり、悩んでいたり、ちょっと悲しかったりする時には、ここに来て、自分の心と体を元ある場所に戻してほしいなって思います。サウナを出る時には、すっかり元気で明日もがんばろ！っていうポジティブな心を取り戻せているはずです。