ココナッツミルクとフレッシュハーブを使うベトナムカレー。鶏肉に芋類を合わせ、フォーやビーフンなどの麺、もしくはライスやフランスパンと食べる。
1. ティティ/蒲田
「鶏肉ココナッツカレー」は、ベトナム南部ホーチミン出身の一家が再現する、ふるさとの味のひとつ。ココナッツの風味が生きたマイルドなカレーには、新鮮なレモングラスとバジル、パクチーがたっぷりと添えられている。マネジャーのタオさんいわく、在日ベトナム人が育てるレモングラスを多めに使っているのだとか。
ほのかにスパイシーな鶏肉とナスはごろりと大きめで、家庭的な雰囲気。ほっくりとしたサツマイモやサトイモは、ココナッツミルクによって甘みが引き出され、優しくも素朴な味わいだ。
ティティ
住所:東京都大田区蒲田5-26-6
TEL:03-3731-1549
※店舗情報が変更となる場合があります。事前に確認をお薦めします。
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2. KHANHのベトナムキッチン銀座999/銀座
ホーチミンのホテルで修業したベトナム料理人、チュオン・ホアン・カィンさんが監修する店。2011年の開業当初からメニューにある「ベトナムチキンカレー」は、揚げ春巻や本日のスープ、サラダなども付く定食スタイルだ。
メインのカレーは、ひと口大の鶏肉とナス、揚げ卵、ココナッツミルク入りのピリ辛味。レモングラスやスパイスの風味が溶け込んだカレーをジャスミンライスにかければ、ライスの上のフライドオニオンの食感ともあいまって、変化が楽しめる趣向。野菜も豊富で少量ずつ多彩な味が楽しめる。
KHANHのベトナムキッチン銀座999
住所:東京都中央区銀座5-1 GINZA5 B1
TEL:03-6228-5465
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3. ティン・フック/四谷3丁目
店名の「ティン・フック」とは、ベトナム語で「たくさんの幸せ」の意。開業19年目を迎えるベトナム料理店の名物は、サイゴン生まれの店主、トランママがつくる「鳥カレー」だ。
真っ赤なスープは見るからに辛そうだが、大きな骨付きの鶏肉や皮付きのジャガイモにニンジンなど、食材本来の風味が生きた家庭的な味わい。トリガラスープの旨味と唐辛子の爽快な香りは、食べ進むほど舌に蓄積され、虜になること請け合いだ。辛さの中にもニンジンや玉ネギの甘みがあり、スプーンが止まらない。
ティン・フック
住所:東京都新宿区四谷3-11 光徳ビル 2F
TEL:03-3358-6617
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4. アオザイ/赤坂
1980年に開業した、東京最古のベトナム料理店。当時から活躍する日本人料理長に訊くと、「昔のベトナムではカレーが一般的でなく、ここでもタイカレーを出していた時代があります。『アオザイカレーライス』は、お客様からの要望で約10年前に開発したものです」と、意外な話が出てきた。
カレーのベースは、フォーと共通の鶏ガラスープ。そこにカレー粉や唐辛子、ガラムマサラを加え、レモングラスとココナッツミルク、トマトペーストでベトナム色をプラス。やわらかな鶏肉と揚げナスの優しい味に癒される。
アオザイ
住所:東京都港区赤坂5-4-14 トレード赤坂ビル 1F
TEL:03-3583-0234
※店舗情報が変更となる場合があります。事前に確認をお薦めします。
※この記事はPen 2017年8/15号「365日カレー天国。」特集より再編集した記事です。