クロノグラフの名門=タグ・ホイヤーの人気&定番モデル3選

  • 文:遠藤和呼
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ブランド創立160周年を迎えた2020年に発売されたカレラの新作。視認性を重視した初代カレラのデザインコードを継承しながら、現代的にリファイン。ムーブメントは自社開発・製造の「ホイヤー02」。コラムホイール式の垂直クラッチを採用しており、操作は快適で針飛びの怖れがない。約80時間のロングパワーリザーブ。自動巻き、ステンレス・スチール、ケース径42㎜、100m防水。「タグ・ホイヤー カレラ キャリバー ホイヤー02 クロノグラフ」¥632,500(税込)

タグ・ホイヤーはスポーツウォッチの名門であり、特にサーキットに由来するクロノグラフで知られる。そのコレクションを中心に人気モデルをピックアップした。

【TAG HEUER】歴史と特徴

モーターレースに由来する、クロノグラフの傑作を次々と発表

1860年に時計師エドワード・ホイヤーが独立してホイヤー社を設立。当初からクロノグラフ製造に力を注ぎ、「振動ピニオン(スイングピニオン)」を開発。これは通常の時計で秒針を回す歯車(4番車)にクロノグラフ機構を連結・解除するクラッチであり、1887年に特許を取得したことから同社の躍進が始まった。特に1958年に4代目のジャック・ホイヤーが社長に就任後は、「カレラ」「モナコ」「モンツァ」など、現在も続く人気コレクションを発表。いずれも世界的に有名なサーキットに由来するネーミングであり、ホイヤー社はモータースポーツと共に発展してきたといえる。クォーツショックの影響から、TAGグループの支援を受けて現社名になったが、2004年には独創的な「ベルト駆動」による「モナコV4」を発表。2015年にはスマートウォッチ「コネクテッド」を発売、2021年にはダイバーズウォッチをリニューアル。スポーツウォッチの頂点を目指す果敢なチャレンジ精神は今も継承されている。

人気モデル①タグ・ホイヤー カレラ
伝説的レースに由来する名作クロノ

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こちらも2020年に発売の「カレラ」。タキメーターを刻んだベゼルはブラックセラミック製。針やインデックス、リューズなどにローズゴールドを使用したラグジュアリーなモデル。自動巻き、ステンレススチール、ケース径44㎜、100m防水。「タグ・ホイヤー カレラ キャリバー ホイヤー02 スポーツクロノグラフ」¥775,500(税込)

タグ・ホイヤーを代表する傑作クロノグラフ。モデル名は1950年から僅か5回だけ開催された伝説的なレース「カレラ・パナメリカーナ・メヒコ」に由来する。5日間で約3000キロの公道を走破した過酷なレースにロマンとスリルを感じたジャック・ホイヤーが命名。長く伸びた直線的で精悍なラグ(ケースとベルトの接合部)が特徴であり、時計がドライバーの手首からずれないようにデザインされたという。こうしたスタイルを継承しながらも、タグ・ホイヤーのフラッグシップとして機能や素材は飛躍的に進化。さまざまなバリエーションが展開されている。

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人気モデル②アクアレーサー
日常使いできるダイバーズウォッチ

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日付表示(6時位置)の内側に拡大レンズを付けて読みやすくするなど細部も改良。自動巻き、ステンレス・スチール、ケース径43㎜、300m防水。「アクアレーサー プロフェッショナル300」¥357,500(税込)

タグ・ホイヤーのダイバーズウォッチは1978年発売の「ホイヤーRef.844」をルーツとしており、40年以上の歴史と実績がある。代表的なコレクションの「アクアレーサー」は1983年に誕生。12角形の逆回転防止ベゼルをアイコンとして高い実用性を備えているが、さらにアップグレードした「アクアレーサー プロフェッショナル300」を2021年に発売。12面のベゼルそれぞれに溝を刻み、どの面をつかんでも回転しやすく改良。300m防水を確保しながら、ケースやブレスレットをスリム化。日常使いにも便利なスタイルになった。

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人気モデル③タグ・ホイヤー モナコ
2つの世界初を搭載した角形クロノ

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センターから広がるサンレイ仕上げのブラックダイヤルに、3本の赤い針(クロノグラフ秒針と積算計)が印象的な「モナコ」の2021年新作。自動巻き、ステンレス・スチール、ケースサイズ 39×39 ㎜、 100m防水。「タグ・ホイヤー モナコ キャリバー ホイヤー 02 クロノグラフ」¥ 775,500 (税込)

ホイヤー社(当時)がデュボワ・デプラなどと共同開発した世界初の自動巻きクロノグラフを、世界初の角型防水時計に搭載。この2つの世界初を実現して1969年に発売された革新的なモデルが「モナコ」だ。1971年公開の映画『栄光のル・マン』でスティーブ・マックイーンが着用したことで世界的な知名度を獲得した。当時はリューズが左側にあったが、4代目社長のジャック・ホイヤーが自動巻きのアピールポイントになると判断して、右側に移動させなかったという。インパクト抜群のスクエアダイヤルは、発売から半世紀が経過した現代でも十分にアヴァンギャルドだ。

問い合わせ先/LVMH ウォッチ・ジュエリー ジャパン タグ・ホイヤー TEL:03-5635-7054

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