8歳のNFTアーティスト、通称「Zombie Zoo Keeper(ゾンビ飼育員)」が夏休みの自由研究で取り組んだ「NFTアート」の3作品が本日9月17日、二次流通にて音楽プロデューサー・DJのスティーヴ・アオキ氏によって各2ETH(2イーサ、合計約240万円)で購入された。
NFTとは、「Non-Fungible Token(非代替性トークン)」の略で、ブロックチェーン技術を使ったデジタル資産の一種。画像や音声など特定のデータを唯一無二のものとして証明することができ、昨今盛り上がりを見せている。
小学3年生である「Zombie Zoo Keeper(ゾンビ飼育員)」の作品作りは、12歳の少年がNFTコレクションを通じて、約110イーサ(ETH)を稼ぎ出したニュースを目にしたことがきっかけであると、Business Insider Japanのインタビューで語っている。
東京藝術大学の非常勤講師であり、テクノポップ音楽ユニット「Satellite Young(サテライトヤング)」のメンバーとしても活動している母親の草野絵美氏もまた、作品をアーティスト向けのNFTマーケットプレイス「Foundation(ファウンデーション)」で販売した経験があり、「じゃあ、夏休みの自由研究としてやってみる?」と後押ししたという。
8月下旬ごろ、NFTの売買ができる世界最大手の取引所「OpenSea(オープンシー)」のアカウントを開設し、1週間で「Zombie Zoo」のドット絵が売れた。生まれてはじめて稼いだお金は仮想通貨(暗号資産)「イーサリアム」となり、その額は約2300円。その後、ケイティ・ペリーとコラボ経験のある有名DJ・Trevor McFedries氏が購入しTwitterのアイコンに使用したことで、「Zombie Zoo」は世界に知れ渡る。
スティーヴ・アオキといえば、半年前にクリエイターのアントニー・ツディスコとの共同作品「Hairy」が88万ドルもの高値で取引をされたことでも話題になっており、今回の「Zombie Zoo」を取引した「OpenSea」上では9月17日現在240作品を共有するなど、NFT上での活動が注目されている。
本日、スティーヴ・アオキ氏が購入したことによって、「Zombie Zoo Keeper(ゾンビ飼育員)」の「NFTアート」がさらに注目を集めるだろう。