この10年でファッションを中心とした多くのラグジュアリーブランドが、ハイウォッチへの参入を進めた。そして、ムーブメント会社を傘下に収めたり、時計のプロフェッショナルを経営陣に迎えたりすることで、歴史ある時計ブランドと肩を並べるような“本格派”を目指した。
しかしそういった流れの中でもグッチは、クリエイティブ・ディレクターのアレッサンドロ・ミケーレの世界観を投影した、コンテンポラリーなファッションとエレガンスを融合させた腕時計にこだわり、ファッションブランドがつくる腕時計の新しいカタチをつくってきた。
グッチの創設100周年という節目の今年、「ハイウォッチメイキング コレクション」を新たに発表。なかでも特にウルトラスリムなデザインの「GUCCI 25H」はアイコニックなコレクションだ。時計製造における新章の幕開けを告げるGUCCI 25Hに、俳優・磯村勇斗が出合った。
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ここぞという時に使える、運命の腕時計に出合いたい
「役を演じる上で、腕時計は重要なアイテムです。たとえば“会社員の役”だとしても、着ける腕時計によって趣味や年収など、役柄のイメージを表面的に語ることができます。『こういう性格かな』と想像し、役づくりのヒントにすることもありますね」。磯村は、小さな腕時計がもっている大きな力を感じている。だから30歳の節目を前に、手に入れるべき腕時計を探している。
「撮影現場で衣装として腕時計を身に着けるたびに、格好いいなぁと思っています。まさに男性にとってはステータスを表すモノ。もうすぐ30歳になるので、そろそろ特別な腕時計が欲しい。せっかくですから、ここぞという時に使えるドレッシーなモデルに興味があります。ファッションの一部であり、華やかなシーンでも使えるような腕時計が気になりますね」
ならばグッチの新しいコレクションGUCCI 25Hは、理想的かもしれない。
「品があるけどカジュアルさもあって、デザインも好み。モードな雰囲気もある。僕はちょっと捻ったモノが好きですが、グッチの腕時計を着けている人には、他と違ったこだわりを感じます。今回はポップな色みの洋服に合わせましたが、腕時計がモノトーンなので綺麗に馴染んだかな。普段はセットアップをよく着るんですが、デザインや装飾に凝ったものが多い。だからファッションの邪魔をせず、でもちゃんと自分を引き立ててくれるこの腕時計は、かなり好みです」
上品なデザインと個性的なディテールが融合するGUCCI 25Hは、磯村勇斗にとって特別な存在となりそうだ。
スイスの最新技術が詰まった機械式モデルも
スイス時計産業の中核エリアであるラ・ショー・ド・フォンにある、最新鋭のムーブメント マニュファクチュールにて開発・製造されたグッチ初のオリジナルムーブメント キャリバー「GG727.25.A」を搭載したオートマティックのGUCCI 25H。ケースからブレスレットへと連続するようにつながるデザインは、流麗で美しい。しかし、カレンダーや秒針がなく、リューズもケースに埋め込んだルックスは、ドレッシーな魅力ももち合わせているシーンレスな腕時計である。自動巻き、SSケース、ケース径40㎜。¥1,243,000(税込)
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ミニマルさが際立つ、美しいクオーツモデル
ここ数年の腕時計のトレンドを牽引しているのが、1970年代に誕生した「スポーツラグジュアリー ウォッチ」というジャンル。これは強靭なステンレス・スチール素材を使ったスポーツウォッチでも、ドレスウォッチに匹敵する美しいポリッシュや薄型のケースを用いた腕時計のこと。日常的に使えるスペックでありながら華やかな雰囲気があることから、オンも楽しめる腕時計として人気を集めているのだ。
グッチの最新作GUCCI 25Hコレクションは、このラグジュアリースポーツウォッチのデザイン文法を意識しているが、精密なディテールによってグッチらしい個性を加えている。たとえばアイコンの「インターロッキングG」のモチーフは、ダイヤルと同系色にすることで全体に馴染ませている上、リューズをケースに埋め込むことでケースフォルムを際立たせる。しかもケースの厚みは4㎜しかないため、驚くほど手首に馴染むのだ。
ラグジュアリーブランドの腕時計は、創造性に富んだデザインで遊ぶことが多い。しかもグッチといえば、クリエイティブ・ディレクターのアレッサンドロ・ミケーレのコンテンポラリーなビジョンが反映されたアイコニックなデザインで人気だ。しかしGUCCI 25Hは、驚くほどシックでミニマルな姿であり、あらゆるファッションやスタイルに馴染む腕時計となっている。
GUCCI 25Hは、グッチ創設100周年の節目を飾る本気のスポーツラグジュアリー ウォッチであり、ここから新しい歴史が始まるのだ。