蜷川実花×田根剛×ヴァン クリーフ&アーペル! 美しき写真とジュエリーの世界

  • 文:野村萌々
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本展は、蜷川実花とメゾンが共有する花のビジョンを反映した3部構成。第1部では、現実に即した表現を際立たせた自然主義的な美学を紹介する。

ヴァン クリーフ&アーペルは、写真家の蜷川実花に依頼し、花を称える展覧会を9月10日から11月14日まで、パリのヴァンドーム広場にあるオテル デヴルーで開催する。本展覧会では、メゾンのフローラル クリエーションを伴った彼女の作品が展示される。建築家の田根剛がデザインした臨場感あふれる装飾の中で、ヴァン クリーフ&アーペルのヘリテージ コレクションと現代のジュエリーからの100点を超える作品が、アーティスト蜷川実花の色鮮やかな写真と美しく響き合う。

1906年の創業以来、ヴァン クリーフ&アーペルは、自然から無限のインスピレーションを汲み取ってきた。フローラ(植物相)は、自然界の果てしない変容を映し出す貴重な素材とともに、メゾンの作品に生命力と詩情を授けている。色彩豊かな作品で知られる日本人写真家の蜷川実花は、メゾンと同じように花に魅了され、常にその美しさと特異性を捉えようと心血を注いでいる。本展示会では彼女が撮影した写真において、ダリア、バラ、桜のあらゆるニュアンスが鮮やかに表現され、花々は再び命を吹き込まれたかのように生気を放っている。

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写真とジュエリーの世界が美し過ぎる!

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第2部では、ブーケに焦点を当て、1930年代から40年代のヴァン クリーフ&アーペルの作品の多くを飾る花々が織りなす見事な構成や、写真家が称賛してやまない豊かなバラの茂みなど、花があふれんばかりに咲き誇る花壇に賛辞を贈る。

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最後の第3部では、様式化された花のビジョンに注目。ここでは、自然のリアリスティックな表現に代わり、グラフィカルなライン、印象的な色の組み合わせ、そして動きを感じさせる表現が浮かび上がる。

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問い合わせ先/ヴァン クリーフ&アーペル
www.vancleefarpels.com/jp/ja.html