今夏、三重県のほぼ真ん中に位置する多気町に誕生した、日本最大級の商業リゾート施設「VISON」。「すべては、いのちを喜ばせるために。」というコンセプトを掲げ、「癒・食・知」を軸とした体験を提供する。東京ドーム約24個分の約119ヘクタールという広大な敷地に、ホテル、温浴施設、産直市場、飲食店、オーガニック農園など、全70店舗が出店。バラエティに富んだショップや施設は１日ではとても回りきれないので、泊まってゆっくり巡りたい。ホテル、ヴィラ、旅籠（はたご）というスタイルの異なる３タイプの宿泊施設が用意され、部屋タイプも多彩に揃うのが嬉しい。伊勢神宮や熊野古道への旅の拠点としてもお薦めだ。

広々したテラスから眺める山並に癒される

HOTEL VISON ホテル棟

HOTEL VISON、旅籠ヴィソンからなる「ヴィソン ホテルズ」のコンセプトは、「野に遊び、野に学べ」。心身と自然環境をつなぐ宿泊施設として、三重県産の木材を可能な限り無垢の状態で使っているのが特徴だ。

山の中腹に沿うように立つ「HOTEL VISON」は155室を備えたホテル棟。客室インテリアとパブリックスペースのアート選定は、ランドスケーププロダクツの中原慎一郎が担当。「多気町に縁のあるスペイン・サンセバスチャン市の現代彫刻家、エドゥアルド・チリーダのポスターを全室に飾り、共用部分のアート作品は自然や樹木に関するものを集めました」と言う。

72㎡の露天風呂付きスイートルーム、半露天のバスルームが付いたテラスツインルームなど、5タイプの部屋が揃い、その多くが客室と同じ広さのテラスを備える。テラスに出れば、目の前には豊かな自然が広がり、開放感満点となるはずだ。

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別荘のように、プライベートな空間と時間を満喫

HOTEL VISON ヴィラ

ホテル棟の最上階と同じレベルの敷地に点在する6つのヴィラ棟は、和モダンに仕上げた“戸建て隠れ家”。建物外観には黒く塗装した地元産の杉の木、室内は白漆喰の壁や黒く塗装したフローリングと、自然素材をふんだんに使った落ち着きある空間に仕上げている。

ベッドルームとリビングルームで構成される客室は100㎡という広々した造りで、多気の山々を望む庭には露天風呂と広縁を設置。ここでは山中の別荘を訪れたように、プライベートな空間と時間を満喫することができるのだ。

また、陶芸家、画家、書道家など各界を代表する6人のアーティストの作品が各棟に飾られ、それぞれの作品を鑑賞しながら購入もできる仕組みになっている。愛犬専用の足洗い場やケージなどを備えたドッグヴィラが2棟あるのも、愛犬家には嬉しいニュース。

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各棟ごとに趣きの異なる、洗練された空間が魅力

旅籠ヴィソン

「旅籠（はたご）ヴィソン」があるのは、バルやカフェ、ライフスタイルショップが連なる賑やかな「サンセバスチャン通り」というエリア。“日本の風流”を体感できるよう、伝統的な木造軸組工法で建築し、窓枠など細かいディテールまで大切に仕上げている。4棟の建物の2階部分に40室が入り、3タイプのなかでは最もカジュアルな宿泊施設だ。

1棟ずつのインテリアを、通りにショップやミュージアムを構えるD&DEPARTMENT、くるみの木、ミナ ペルホネンと、HOTEL VISONの内装を手がけたランドスケーププロダクツが手がけ、レイアウトや家具、備品など、それぞれ異なる趣きを楽しめる。その魅力を存分に満喫したいなら、各棟に1室用意された広さ約70㎡のコンセプトルームに宿泊を。人気ブランドやクリエイターの洗練された世界観に身を浸す、特別な体験になるだろう。