世にも美しき本藍染ガラスのアート作品が、平等院にて展示中

  • 文:中津川里菜
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古来薬草として非常に重宝され、日本人の身体を守ってきた藍と、最新技術の粋を集めたガラスを合わせることで、今日までの歴史と受け継がれた技術がコロナ禍を克服し、将来にわたって続いていくことへの願いを表している。

ロボットを日常の風景にすることをビジョンとし、工業デザインを軸としたロボットの企画、開発を行うフラワー・ロボティクスは、新型コロナウイルス感染症終息を祈念し発足した「平等院奉納プロジェクト」に参画し、本藍染ガラスアート作品「œuf ho-oh(鳳凰の卵)」を平等院へ奉納する。

平等院は2052年に開創1000年を迎える。奉納作品は、来る新たな1000年に向けた平穏と繁栄の祈りも込められており、7月より3カ月間「平等院ミュージアム鳳翔館」に展示されている。

本作品は、ロボットデザイナーであり美術家としても活動するフラワー・ロボティクスの代表、松井龍哉が「コロナ禍の世を鎮め、次の世を担う為に平等院の鳳凰が産んだ卵」から着想したアート作品だ。

ふたつの卵が産み落とされた平等院を映す水面を、日本の伝統色である「藍」で表現した。国選定の阿波藍製造技術無形文化財保持者・佐藤昭人による「蒅藍」を用い、本藍染雅織工房の藍染師・中西秀典が製作した本藍染布を、富山ガラス工房館長・野田雄一氏監修のもと高透過ガラスと光学ガラスを使用した組ガラスで挟んだ。

なお、本プロジェクトでは支援を募集しており、詳細は特設ページから確認することができる。

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問い合わせ先/平等院奉納プロジェクト
http://byodoin-hono.jp/