太宰府天満宮 宝物殿では、中村人形四代の人形師に焦点を当てる企画展「中村人形と太宰府天満宮」を9月18日より開催する。
初代 筑阿弥(1897-1947年)が博多人形を生業として始めた中村人形は、衍涯(1921-1992年)、信喬(1957年-)、弘峰(1986年-)へと脈々と受け継がれてきた。そもそも博多人形は、慶長5年の黒田長政の筑前入国に伴い、集められた陶工たちが生み出したのが原点といわる。素焼きに着彩という大原則の他はつくり手に委ねられるというその大らかな土壌は、確かな技術と精神を受け継ぎ、時代とともに変化することを是とする中村人形の理念を醸成。近年、創作の場は国内外に広がり、その型に収まらない人形のありように熱い視線が注がれている。
当宮では、境内の老樟を材料に信喬に依頼した御神牛像の他、信喬・弘峰親子による作品を収蔵。平成15年からは、干支鈴などの正月の縁起物は中村人形が手がけている。本展示では、伝統工芸の世界に身を置きながら、作品を通して、古来変わらない人の祈りに時代のいまを見出そうとする姿勢を前期・後期に分け、バラエティー豊かな内容で紹介する。
中村人形と太宰府天満宮
開催日程:
【前期】9月18日〜12月7日
【後期】12月11日〜3月13日
開催時間:9時〜16時半(入館は16時まで)
開催場所:福岡県太宰府市宰府 4-7-1 太宰府天満宮宝物殿 第 2・企画展示室
定休日:月曜(9月20日、10月25日、1月3日、10日を除く)
https://keidai.art/
※開催日時・内容などは変更となる場合があります。事前に確認をお薦めします。