遠目でもわかる独特の形状と圧倒的な存在感。いかにも機械式らしい雰囲気を放つウブロの時計は、「The Art of Fusion」(異なる素材やアイデアの融合)を旗印として、これまでなかったマテリアルを意欲的に開発・導入。素材の博覧会といっても過言ではない豊富なバリエーションを展開してきた。今年の新作「アエロ・フュージョン クロノグラフ フロステッドカーボン」も、モデル名にあるようにカーボンをケースとベゼルに採用。フロステッド=まさに凍ったような印象を与える模様が時計を覆っている。
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奥ゆきあるスケルトンダイヤル
カーボンは超軽量でねじれなどにも強いため、競技用自転車のフレームなどに使用されてきた。ウブロではカーボンにホワイトのコンポジットを加え、耐久性をさらに高めたフロステッドカーボンをケースに採用。艶消しのマットブラックの闇の中に浮かび上がった模様は時計によってそれぞれ異なるため、唯一無二の特別な個性といっていい。
素材から先に紹介したが、「アエロ・フュージョン クロノグラフ」は、アエロ=空気が吹き抜けるようなスケルトンが特徴。9時位置の30分積算計、3時位置のスモールセコンド、2つのサブダイアルを持つ2カウンター・クロノグラフとしての視認性を確保しながらも、ムーブメントが見られる奥ゆきの深い立体的な構造になっている。
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ブラックラバーのストラップも付属
ブラックのエッジが効いたホワイトファブリックストラップも秀逸にフィット。ラバーが裏側に縫合されているため、耐久性にも優れている。ピュアなブラックラバーストラップも付属しており、これに付け替えれば時計本体とトーンの異なるスタイリッシュなブラックスタイルを楽しめる。ちなみに、この新作は国内に5店舗あるウブロ直営ブティックでしか購入できない。限定モデルというプレミアム感も魅力だ。
かつてウブロのモデルを「覇者の時計」と評した人がいる。際立った個性と迫力ある量感を備えた時計を腕にするには、確かにそれなりの自信が必要かもしれない。そんなモデルをカーボンによって超軽量化。覇者の内面に隠されているデリケートな心象を、複雑な模様で表現した新作とも解釈できそうだ。
問い合わせ先/LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン ウブロ TEL:03-5635-7055