イッタラの100%リサイクルガラスコレクションの新作が9月下旬に発売される。「アルヴァ・アアルト コレクション ベース 120mm」などの定番から、ジャスパー・モリソンがデザインした「ラーミ」のボウルまで、新旧の名作ガラス器がコレクションに加わる。
イッタラの工場で、廃棄ガラスのみを使った製品の製造が始まったのは2019年のこと。その後、過去のさまざまな年代に発表されたイッタラのデザインを廃棄ガラスのみで製造、2020年に100%リサイクルガラスコレクションとして発表している。実はイッタラではこれまでも、廃棄せざるを得ないガラスを建設業界で用いられる断熱材の原料などとして活用してきた。将来的には、工場から出るほとんどの廃棄ガラスを新しいガラス製品の製造に利用する予定だという。
今回コレクションに加わったのは、1936年にアルヴァ・アアルトが発表した「アルヴァ・アアルト コレクション ベース 120mm」、1968年にオイバ・トイッカがデザインした「フルッタ」のタンブラー、1964年に同じくトイッカがデザインした「カステヘルミ」のユニバーサルグラスとボウル、1972年にスタートした「バード・バイ・トイッカ コレクション」より「シエッポ」、そして2019年と2020年に発表されたジャスパー・モリソンの「ラーミ」シリーズのボウルとカラフェの、合わせて7アイテム。既に2020年に発表されている「アルヴァ・アアルト コレクション ベース 160mm」、「カステヘルミ タンブラー」、それに「アルヴァ・ アアルト コレクション」と「カステヘルミ」のキャンドルホルダーも引き続き販売される。また、「ラーミ タンブラー」は12月発売予定だ。
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これらのアイテムは、すべて厳しい品質管理を経て製品化されており、新しい原料でつくられたアイテムと同等の耐久性、透明性、高品質を誇る。一方で、リサイクルガラスの性質上生まれる気泡などは、定番の製品に新たな魅力を加味している。コレクションのカラーは生産に使用される廃棄ガラスの色によって、クールなブルーから落ち着いたグリーン、素朴な色合いまでさまざま。表情の微妙な違いが楽しめるのもいい。
イッタラでは、2022年にこの100%リサイクルガラスコレクションを定番コレクションとしてローンチすることを目標に、日々研究と開発を進めているそう。ブランドを象徴するデザインの数々を、より環境に負荷がかからない形で。イッタラのサステイナブルで先進的な姿勢には、ぜひ今後も注目していきたい。
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