海岸で釣りをしていたら、なんと大きなホオジロザメが引っかかった!というニュースが話題を呼んでいる。釣った瞬間を収めた動画はたちまちSNSで拡散され、テレビ局も地元のトップニュースとして報道した。
アメリカ・マサチューセッツ州にある東海岸屈指のビーチリゾート、ケープコッドエリアのナウセットビーチは、この日も海水浴に訪れた人たちで賑わっていた。地元に住むマット・ピエシアックさんは、父親と波打ち際から鯖の肉片を付けた釣り糸を垂らしていた。
魚が釣れた手応えを感じ、釣り針の餌に魚がかかったのを見た瞬間、さらに大きな魚がその魚に食いついた!マットさんが即座に状況を理解できなかったのも無理はない。ビーチからわずか50mの浅瀬で、ホオジロザメが釣れると誰が考えるだろう! 優に3.5mを超すホオジロザメは、マットさんの餌にかかった魚を奪おうと、釣り針と格闘した後、沖へと逃げ去った。
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【動画】サメが釣れた瞬間
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「まさに食物連鎖が目の前で起こったのです! このビーチは、私自身も泳いだりサーフィンをしたりするので、ホオジロザメがこんな浅瀬に居ることに驚きました」と、マットさんは語っている。後に、大西洋ホオジロザメ保護団体が、マットさんの釣り竿にかかったのはホオジロザメであることを正式に発表。ビーチ周辺では、その後もホオジロザメの目撃情報が寄せられ、しばしば遊泳禁止になっている。
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ニューヨーク州周辺のビーチでも、サメの目撃情報が例年より増えている。ロングアイランドの人気ビーチエリアでは、この夏、既に26件のサメの目撃情報(昨年より6件増)が寄せられており、何度か遊泳禁止になっている。ナッソー郡の行政の長、ローラ・クラン氏は、近海のパトロールを強化し、サメの出没後24時間は「サメに注意」の旗を出すなどして、海水浴に訪れた人に注意喚起を行うと発表。ストーニーブルック大学海洋研究所のクリストファー・パパロ博士は、 「人間はサメの好物ではありません。しかし、まったく心配ないとは言い切れない。どの 行政の長も、映画『ジョーズ』の市長のような役回りは避けたいのです」と、ニューヨークタイムズの記者に語っている。