武骨な機械や玩具っぽいモノが多かったビールサーバー。だが、最近はスマートなデザインのものもお目見え。自分のスタイルに合わせて、食卓の相棒となる一台を選ぼう。
1. キリン/ホームタップ
月に2度送られてくる、4種の喜び
工場つくり立てのビールを自宅に届ける、キリンのサービスが本格化。会員になると専用のホームサーバーがレンタルでき、毎月2回、好みのビールが送られてくる仕組みだ。厳選された東北産のホップ「IBUKI」を使った最上位ブランド「一番搾りプレミアム」の他、常時3~4種類のラインアップから選べる。ビールは本機のために開発された専用のペットボトルで届く。品質劣化の主要因である酸素の透過を防ぐ、独自の特殊コーティング技術でボトリングされているので、新鮮な味が保たれる仕組みだ。デザインにはプロダクト・デザイナーの角田陽太を起用。幅230mm、高さ355mm、奥行き283mmと非常にコンパクトで置き場所を選ばず、丸みを帯びたフォルムでどんなインテリアにも馴染む。お手入れも1回10秒間の水洗いのみというから簡単だ。
<POINT>
(1) 公式サイトでの入会申込みは毎月先着順。サーバーはレンタル。
(2) 配送料込みで月4リットルコースは月額8,250円~、月8リットルコースは12,430円~。
(3) 選べる銘柄は常時3~4種類。専用ペットボトルで到着。
(4) 毎月2回の配送で、配送の追加やスキップはウェブから手配。
問い合わせ先/https://hometap.kirin.co.jp
---fadeinPager---
2. アサヒ/ドラフターズ
キンキンに冷えた氷点下ののど越しが、自宅でも楽しめる
帰宅したら、ビアパブで出されるようなキンキンに冷えた生ビールを飲みたい!と思った経験が誰しもあるだろう。「ドラフターズ」は、まさにそんなビール好きの夢を叶えてくれる。会員になると、独自に開発された「本格泡リッチサーバー」が貸し出され、毎月2回、アサヒスーパードライの2リットル樽が届けられる。サーバーは業務用の技術を応用し、きめ細かな泡が抽出できる優れモノ。通常はスタンダードコールド・モードで4~6℃の設定だが、ぜひ試したいのはエクストラコールド・モード。マイナス2~0℃という氷点下の冷たさは、店で飲む一杯にも匹敵する美味さだ。初年度となる2021年は会員数3万人を目指しており、現在も着々と申込者が増加中。アウトドアで使用できる専用キャリーケースも、会員限定で販売されている。
<POINT>
(1) プレ会員に登録、抽選で当たれば本会員に。翌月からサービス開始。
(2) 月額7,980円でサーバーをレンタル。2リットルの樽が月2回、自宅に届く。
(3) 追加注文の際は2リットル樽が1本1,980円に。1回16本まで注文可能。
(4) 2021年7月28日現在、9月会員を募集中。
問い合わせ先/https://drafters.jp/
---fadeinPager---
3. グリーンハウス/スタンドビールサーバー
超音波振動が生み出す「ミスティバブルス」で、缶も瓶もノンアルも美味に
デザインコンシャスなプロダクトを扱うグリーンハウスが、スタンドビールサーバーの新作「GH- BEERS-BK」を発売。注目すべきは、本機が泡とビールの間につくり出す霧状の層「ミスティバブルス」だ。通常、ビールを注ぐと落下の衝撃で大小さまざまな泡が生まれ、上層に溜まる。しかし、本機では58kHzに設定された均一な超音波振動により、微細で整った泡が次々に発生。サーバーから注ぐと白い泡の下に微細な泡が溜まり、グラデーションになっていく。すると、飲むたびにクリーミーな泡が再生されて、ビール本来の味や香りを長持ちさせるのだ。バッテリー内蔵の上、コードレスなので食卓はもちろんアウトドアでも大活躍。汚れる部分は丸ごと水洗いが可能だ。缶、瓶ともに対応し、発泡酒やノンアルビールにも使えるのがうれしい。
<POINT>
(1) 各種オンラインストアなどで購入可能。¥10,980
(2) 各社500ミリリットルまでの缶や、直径72mm、高さ260mm以内の小・中瓶に対応。
(3) チューブを缶または瓶ビールの注ぎ口に差し込んで取り付け完了。
(4) 使用後は、汚れる部分は丸ごと水洗いが可能。
問い合わせ先/グリーンハウス
TEL:03-5421-2255
www.green-house.co.jp
※この記事はPen 2021年9月号「新しい住みかの見つけ方」特集より再編集した記事です。