【Penが選んだ、今月の観るべき1本】

1985年の夏、ヨットでノルマンディーの海に出て、転覆してしまった16歳のアレックス。助けてくれた18歳のダヴィドと惹かれ合い、友情を超えた感情で結ばれるが……。フランスの名匠、フランソワ・オゾンが17歳の頃に読んで感銘を受けたというエイダン・チェンバーズの小説『おれの墓で踊れ』を映画化。80年代の音楽を随所にちりばめながら、初めての恋をした少年のときめきと痛みを描き出した。刹那が永遠に変わったひと夏の思い出が、観る者の胸にも深く刻まれるラブストーリーだ。