リドリー・スコット×マット・デイモンが、フランス史上最後の「決闘裁判」を映画化

  • 文:上村真徹
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(右から)騎士カルージュ(マット・デイモン)、妻マルグリット(ジョディ・カマー)、カルージュの旧友ル・グリ(アダム・ドライバー) © 2021 20th Century Studios. All Rights Reserved.

巨匠リドリー・スコット監督が、マット・デイモン、アダム・ドライバー、ベン・アフレックら豪華キャストを迎えた実話ミステリー映画『最後の決闘裁判』が10月15日(金)から日米同時公開される。

1386年に執り行われたフランス史上最後の“決闘裁判”を基に描いた本作。舞台は百年戦争の最中の中世フランスで、騎士カルージュ(マット・デイモン)の妻マルグリット(ジョディ・カマー)が夫の旧友ル・グリ(アダム・ドライバー)に乱暴されたと訴えるが、本人は無実を主張。真実の行方はカルージュとル・グリによる生死を賭けた決闘裁判に委ねられる。それは、勝者は正義と栄光を手に入れ、敗者はたとえ決闘で命拾いしても罪人として死罪になる過酷なものだった──。

『グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち』(1997年)でアカデミー脚本賞に輝いたマット・デイモンとベン・アフレックが同作以来の共同脚本に挑み、当時どちらが裁かれるべきか意見が真っ二つに分かれた決闘裁判の全貌を再現。女性が国家に声を上げることのできなかった時代に立ち上がったマルグリットの毅然とした姿、そしてその真実を明らかにするため命を賭ける夫カルージュとル・グリの闘いが、『グラディエーター』のスコット監督ならではの重厚かつ壮大なスケールで描かれている。今もなお歴史家たちの間で物議を醸している“判決”を目撃してほしい。

『最後の決闘裁判』

監督:リドリー・スコット
出演:ジョディ・カマー、マット・デイモン、アダム・ドライバー、ベン・アフレック
10月15日(金)全国公開